「オーガニックって、なんとなく体に良さそう」 「でも、高いし、難しそう」 「有機とか無農薬とか、結局どう違うの?」
そんなふうに思いながら、スーパーのオーガニックコーナーを素通りしていませんか。
40代になって、食べるものや体に触れるものをもう少し丁寧に選びたいと感じはじめた方は多いと思います。でも、オーガニックという言葉は耳慣れているのに、いざ「どういうもの?」と聞かれると、うまく説明できないことってありますよね。
このシリーズでは、オーガニックをむずかしく考えず、40代の日常にやさしく取り入れるためのヒントを全8回でお届けします。第1回の今回は、まず「オーガニックとは何か」という基本をわかりやすく整理してみます。
「オーガニック」「有機」「無農薬」——この3つ、実は違います
日本のスーパーや食品売り場でよく見かけるこの3つの言葉。なんとなく似たような意味で使われていることも多いですが、実はそれぞれ意味が異なります。
まず「有機」と「オーガニック」はほぼ同じ意味です。英語の”organic”を日本語にすると「有機」になります。どちらも、農薬や化学肥料をできるだけ使わず、自然の力を活かして育てられた農産物や加工食品を指します。
一方「無農薬」は、農薬を使っていないことを示す言葉ですが、実は日本では現在、食品の表示に「無農薬」という言葉を使うことは原則として認められていません。消費者に誤解を与える可能性があるとして、2004年以降、農林水産省の指導により使用が控えられるようになりました。
ではどの表示を信頼すればいいかというと、それが「JASマーク」です。
JASマークって何?どこを見ればいい?
JASとは「日本農林規格」の略称で、農林水産省が定めた基準をクリアした食品に表示が認められるマークです。有機JASマークがついている食品は、国が定めた厳格な基準のもとで生産・管理されていることが証明されています。
具体的には、農薬や化学肥料を原則として使用しないこと、遺伝子組み換え技術を使わないこと、そして第三者機関による審査と認証を受けていることが条件となっています。
スーパーで商品を手に取ったとき、パッケージに丸い葉っぱのマーク(有機JASマーク)がついているかどうかを確認するのが、オーガニック食品を選ぶ一番シンプルな方法です。
「オーガニック」と書いてあっても、このマークがない場合は、日本の有機認証基準を満たしていない可能性もあるため、ラベルをよく見る習慣をつけておくと安心です。
「完全オーガニック」を目指さなくていい
ここまで読んで、「なんだかハードルが高そう」と感じた方もいるかもしれません。でも、大切なことをひとつお伝えしておきたいと思います。
オーガニックを取り入れるとは、すべての食材をオーガニックに変えることではありません。
毎日の食事の中で、ほんの少し意識してみること。それだけで十分なのです。
たとえば、毎朝飲む緑茶だけオーガニックにしてみる。よく食べる野菜をひとつだけ有機JASのものに変えてみる。そんな小さな一歩が、自分の暮らしを丁寧に整えていく入口になります。
40代は、体の変化を感じながら「もう少し自分を大切にしたい」と思いはじめる時期でもあります。食べるものを選ぶという行為は、自分の体と暮らしへの、小さくて確かな投資です。
今日から使えるチェックポイント
スーパーでオーガニック食品を選ぶときに役立つ、シンプルなチェックポイントをまとめます。
パッケージに有機JASマーク(丸い葉っぱのデザイン)があるかどうか確認すること、「有機○○」という表示があるかを見ること、そして輸入品の場合は「有機認証取得」などの記載があるか確認することが基本の見方になります。
最初は難しく感じても、何度か手に取るうちに自然と目が慣れてきます。焦らず、自分のペースで少しずつ取り入れていきましょう。
知ることが、やさしい暮らしへの第一歩
「オーガニックって何?」という問いに、今日は少しだけ答えられるようになったのではないでしょうか。
有機とオーガニックは同じ意味。無農薬表示は現在は使われていない。信頼の目印はJASマーク。この3つを覚えておくだけで、食材選びがぐっと楽になります。
完璧に変えなくていい。全部そろえなくていい。 ただ、少しだけ知って、少しだけ選ぶ。
その積み重ねが、40代からの暮らしをやさしく、豊かに変えていきます。
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