楊貴妃から学ぶⅡ~ 棗(なつめ)~デーツとの違い

食について

古代から棗は「一日食三棗、終生不顕老」という言葉があるように、毎日3粒食べることで老化を防ぐと信じられていました。

楊貴妃も美貌を保つために、棗(なつめ)を日常的に摂取していたと伝えられています。

私も楊貴妃の健康美容に関心があり、取り入れようと15年前に棗(なつめ)を軽食に取り入れました。

自分が購入しているものが楊貴妃も食していたものだと信じて継続していたのですが、

2023年12月からお世話になっている鍼灸院で小売り販売していた棗(なつめ)の袋を見て、自分が食べているものが、棗(なつめ)ではなく、デーツ(なつめやし)だったと判明したのです。

では、何故棗(なつめ)とデーツ(なつめやし)を混同していたのでしょうか。

①名前が「なつめ」と「なつめやし」と似ている。

②どちらもドライフルーツとして販売されていることが多く、形状と色が酷似している。

③デーツ(なつめやし)の方が自然食のお店で気軽に購入できるが、棗(なつめ)はネット等で取り寄せたり、中国食材のお店で購入する必要がある。

上記の3点が長年思い込んでいた理由です。

早速、ネットで棗(なつめ)を取り寄せて食してみました。

棗(なつめ)とデーツ(なつめやし)の食感の違いは、

棗(なつめ)・・・サクサクとしていて、ほんのりと甘さを感じられる。

デーツ(なつめやし)・・・ねっとりとして黒糖みたいにしっかりとした甘さを感じられる。

棗(なつめ)よりもデーツ(なつめやし)の方が美味しいと感じました。

今まで健康や美容食材の曖昧な情報のまま、食材を実際に家族や友人に勧めていました。

そこで、改めて

【棗(なつめ)】と【デーツ(なつめやし)】の特性と効果についてまとめてみました。

【棗(なつめ)】中国原産の果実

 ●鉄分、葉酸、マグネシウム、亜鉛などのミネラルが豊富

⇒血液の生成や新陳代謝を助ける。

●食物繊維が豊富(100gあたりの食物繊維は約12.5g)

⇒貧血や冷え性の改善。

⇒腸内環境を整えて、便通が改善されるがある。

●ビタミンC、ビタミンB群が豊富

⇒肌のターンオーバーを促進し、健康的な肌を保つ作用がある。

 ●抗酸化物質が含有

⇒肌の老化を防ぐ効果が期待。

〈中医学的効能〉

 棗は「気」と「血」を補う作用があり、特に女性にとっては貧血や精神的な不安を和らげる効果が期待される。また、胃腸の調子を整える作用もあり、消化器系の健康をサポートする。

〈摂取方法〉

 ◯そのまま食べることもできる

◯薬膳料理やお茶に使われることが多く、煮込み料理やスープに加えることで、その効能を引き出す。

【デーツ(なつめやし)】北アフリカや中東が原産

●自然な甘みを持ち、エネルギー補給に優れている。

 ●ポリフェノールやビタミンCが豊富

⇒肌の老化を防ぐ効果。

⇒紫外線やストレスから肌を守る。

 ●ビタミンB群やビタミンAが豊富

⇒肌の健康を保つ。

●食物繊維が豊富(100gあたりの食物繊維は約7g)

⇒腸内環境を整える効果がある。

⇒便通が改善される。

 ●鉄分や銅、亜鉛が含有。

⇒貧血予防に役立つ。

〈中医学的効能〉

 滋養強壮に優れ、特にエネルギーを補給する効果がある。抗酸化物質が豊富で、体内の炎症を軽減する作用もある。

〈摂取方法〉

◯そのまま食べることが一般的

◯スナックやデザートとして利用されることが多い。

◯スムージーやエネルギーバーの材料として向いている。

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