40代になり、体や心の変化を感じることが増えました。
以前は見過ごしていた不調やモヤモヤが、少しずつ積もっていく…。
でも、そんなときこそ「自分に戻る時間」が必要なのかもしれません。
私にとってその時間が、「ヨガ」でした。
ヨガのはじまりは、“祈り”からの気づき
今から4000年以上も前、古代インドの人々は、毎日の暮らしの中で祈りを捧げて生きていました。
その祈りの中で、ふと気づくのです。
「この生きづらさの原因は、もしかしたら自分の中にあるのでは?」
それは、神頼みではなく、自分自身の内側に目を向ける発想のはじまり。
この気づきこそが、のちの「ヨガ」の誕生につながっていったと言われています。
呼吸・姿勢・心—すべてはつながっている
当時の人々は、心を整えるにはまず呼吸を整える必要があることに気づきました。
そして呼吸を整えるには、姿勢(身体)を整える必要があることも。
10世紀ごろになると、呼吸・心・身体を一体的に整えるために、
「ポーズ(アーサナ)」を積極的に使うヨガが発展。
この考えが、今の私たちが実践しているヨガへとつながっています。
「原因は自分にある」というやさしい発見
「原因は自分にある」と聞くと、少しきつく感じるかもしれません。
でもこれは、自分を責めるためではなく、自分で変えられる余地があるという気づき。
誰かのせいにしない、環境のせいにしない。
自分を整えることで、目の前の世界が少しずつ変わっていく。
ヨガとは、そんな前向きな「心の習慣」でもあるのです。
忙しい朝こそ、“たった5分”の太陽礼拝を
私は、「40代女性のための太陽礼拝-1日5分で整う“朝のヨガ習慣”」という記事でも書きましたが、
朝のほんの5分間だけ、ヨガマットに立ち、太陽礼拝の動きを繰り返しています。
目を閉じて呼吸に意識を向け、体の声を聞く。
たったそれだけで、「今日も大丈夫」という安心感に包まれるのです。
心地よく暮らすための、“私のヨガ習慣”
40代からの心と体は、無理がきかないぶん、やさしく整える時間がとても大切。
ヨガは、がんばらなくていい。きれいなポーズをとる必要もない。
自分の心にそっと戻るための「私時間」なのです。
朝の5分間。呼吸とともに整う小さな習慣が、
心地よく、満ち足りた1日を支えてくれています。