【40代の夏支度】真夏前、“なんとなく冷えている朝”に見直したショウガ習慣― 冷房が日常になる季節に、体の中にそっと火を灯す ―

パーソナルケア

最近、朝起きたときに「お腹が冷えているかも…」と感じることが増えてきました。
外は蒸し暑いのに、室内は冷房。眠っている間も薄い掛け布団だけで、体の深部がじんわり冷えてしまっているのかもしれません。

そんな“真夏前の冷え”を実感する朝に、ふと思い出したのがショウガでした。
これまでも何となく料理に使ってはいたけれど、体の変化に敏感になった今、改めて「整える食材」としてちゃんと向き合ってみたいと思ったのです。

「生ショウガは体を冷やす」って、本当?

最近、“生のショウガは体を冷やす”という話を耳にすることが増えました。
これまで「ショウガ=体を温めるもの」と思い込んでいた私にとって、それは少しショックな情報。

でも、調べてみると、それは一面的な見方であることがわかりました。

東洋医学では、ショウガの効果は「生」と「乾燥」で異なるとされています。
むしろ、それぞれに体の状態に合わせた役割があると知って、ショウガがより頼もしい存在に思えたのです。

生ショウガは「巡らせて温める」朝の味方

生のショウガ(=生姜)は、主に体の表面を温め、発汗を促す働きがあるそう。
悪寒や冷たい風に当たったときなど、外からの冷えを散らすのに役立ちます。

私は今、朝の白湯にすりおろしたショウガを加えて飲むことを習慣にしています。
たったひとさじで体がじんわり温まり、冷房で冷えたお腹や手足がふわっと軽くなるのを感じます。

また、生ショウガは

◎ お腹を温めて吐き気を抑える

◎ 肺を温めて咳を鎮める
などの働きもあり、体調が不安定な時期にもやさしく寄り添ってくれる存在です。

乾燥ショウガは「芯の冷え」をじっくり温める

一方で、ショウガを乾燥させたもの(=乾姜)は、体の奥にこもった冷えにじんわり作用するのが特長。

冷え性や手足の冷たさが慢性的なタイプには、こちらが向いているとされています。
私は夜に、乾燥ショウガパウダーを甘酒に少し加えて飲むようにしています。ほんのりとした辛みと温かさが、眠りの質まで高めてくれる気がするのです。

夏でも「温める食材」を意識する暮らし

夏は暑さに意識が向きがちですが、実は冷房による“内側の冷え”に気づきにくい季節でもあります。
40代になると、ちょっとした冷えがその日の気分や胃腸の調子にも影響しやすくなるのを感じています。

冷え対策といっても、大げさなことではなくて大丈夫。
例えば――

◎ 朝は白湯+すりおろしショウガ

◎ 夜は乾燥ショウガ入りの甘酒やハーブティー

◎ 冷たい飲み物はほどほどに、温かい食事を意識する

ほんの少しの工夫で、体が「整ってきたかも」と感じるようになります。

「なんとなく」使っていた食材に、あらためて助けられること

ショウガは、特別なスーパーフードではありません。
けれど、「今の自分に必要な形で使ってみる」という意識をもつだけで、日々のコンディションに寄り添ってくれる食材になります。

以前は何となく使っていたショウガ。
でも、40代の今だからこそ、「体を感じながら使う」という視点で見直すことができました。

体の声に耳を澄ませ、ちいさな整えを重ねていく。
その先に、真夏もゆるがず過ごせる自分がいるような気がします。

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