【40代からの更年期準備シリーズ】第2回:ゆらぎの時期に気づく、身体と心の変化と向き合い方

更年期

「最近、以前より疲れやすい気がする」
「なんだか、イライラしやすくなったかも…?」

40代も後半にさしかかる頃、そんな“小さな変化”がふと気になるようになりました。
でも、「年齢のせいかな」「忙しいから仕方ないよね」と、つい見過ごしてしまうこともあります。

けれど、前回の記事(第1回:本格的に更年期に入る前に。40代の私が始めた“相談先探し”というセルフケア)でご紹介したように、更年期はある日突然始まるのではなく、少しずつ“揺らぎ”が始まっているということを知って、私は「もう少し、自分に目を向けてあげよう」と思うようになりました。

身体に出る、小さなサインたち

プレ更年期に現れるサインは、思っているよりもさりげないものが多いのだそうです。

● なんとなく疲れが取れにくい

● 月経の周期が不安定になってきた

● 眠りが浅く、夜中に目が覚める

● ホットフラッシュのようなほてり感や急な汗

私も最初は「仕事の疲れかな」と思い込んでいましたが、よく考えると、その変化は“周期的”に現れていることに気づいたんです。
そうした変化を無視せず、丁寧に見つめることが、今の自分を知るセルフケアの始まりなのかもしれません。

心のゆらぎにも、ちゃんと理由がある

更年期の時期は、エストロゲンなどの女性ホルモンがゆるやかに減少していきます。
その変化が、身体だけでなく「心の揺れ」として現れることも少なくありません。

● なんとなく気分が沈む日がある

● 理由もなくイライラしたり、不安になったり

● 人と会うのが少し億劫になる

私自身、以前より感情の起伏が大きくなったと感じる日が増えてきました。
でも、「それも自分の一部」と認めることができたら、少しずつ気持ちが楽になった気がします。

忙しい私でもできる、“整える”小さな習慣

そんな心と身体のゆらぎに対して、私が取り入れているのが「無理なく続けられる整える時間」。
“これをすれば完璧”というものではなく、“これをするとちょっと落ち着く”という実感を大切にしています。

◎ ハーブティーで心をほどく時間
私は、生理や排卵日前後の精神的な不調をやわらげるために、パッションフラワーをブレンドしたハーブティーを取り入れています。
レモンバームやチェストツリーと合わせたハーブティーを、不調の起きやすい週から飲み始めると、心がふわっと軽くなるような気がするのです。

「きっとプラシーボ効果かもしれない」と思いつつも、続けていると、心のゆらぎに飲み込まれずにすむ感覚があります。
“気づいたときにやさしく整える”——私にはこのスタイルが合っているようです。

◎ 香りの力を借りるセルフケア
もうひとつ、私が心のリズムを整えるために取り入れているのが、ネロリ精油の香り。
ビターオレンジの花から抽出される、甘さ控えめで透明感のある香りは、まさに「静かに前を向かせてくれる」ような感覚があります。

私は、週末の夜にマグカップにお湯を注ぎ、ネロリを1滴垂らして香りを楽しんでいます。
ディフューザーがなくても、湯気にのって広がる香りが、心と部屋の空気をゆるやかに整えてくれるのです。

寝る前にはティッシュに1滴だけ垂らし、枕元に。
「今夜は、ちょっと深く眠れそう」と思えるだけで、1日がやさしく終われるような気がしています。

変化は、怖がらなくていい。味方にする視点を

40代は、まだまだ忙しいし、元気でいたい年代。
でも、同時に、心と身体に少しずつ変化が訪れる時期でもあります。

その変化を「怖いもの」「避けたいもの」としてではなく、
「今の自分に必要なことを、そろそろ見直すタイミング」ととらえるだけで、
更年期は“閉ざされたトンネル”ではなく、“整うための新しい入り口”に変わるような気がしています。

次回予告

次回は、更年期を健やかに過ごすために私が始めた「ゆる運動と心のほぐし方」についてお届けします。
“がんばらないこと”を前提に、自分のペースで整えるためのヒントをお伝えできたらと思っています。

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