知っているだけでは整わない。“やってみる”ことで変わる40代の私

気づき

40代になって、「ちゃんと調べてからじゃないと始められない」「完璧な情報が揃ってからじゃないと動けない」
そんな風に思うことが、少しずつ増えていました。
でも最近、私は気づいたのです。
本当に整っていくのは、知識よりも「やってみること」からだということに。

私は以前から植物療法に興味があり、アロマ検定1級を取得したのはもう15年前のこと。
ハーブティーを自分でブレンドしたり、季節に合わせて香りを楽しんだり、
“植物の力”を取り入れた暮らしは、ずっと私の中にありました。

けれど「ハーブでコスメを作る」となると話は別で、
衛生面や道具のハードル、時間の余裕を考えて、ずっと手を出せずにいました。
どこかで“ちゃんと勉強してから”という思い込みに縛られていたのかもしれません。

そんな私が最近、ふとした空き時間に参加したのが、
「インフューズドオイル(ハーブの浸出油)」についてのオンラインセミナー。
ZOOMでサッと受けられる内容だったのですが、これが私にとって大きな転機になりました。

作り方はとてもシンプル。
オイルと乾燥ハーブ、そしてガラス瓶があれば、すぐに始められる。
「これなら私にもできそう」と思えた瞬間、
その日のうちに材料をネットで注文していました。

やってみると、本当に簡単。
ジャーにハーブを入れて、オイルを注ぎ、静かに数日間寝かせる。
たったそれだけなのに、植物の香りと色がじわじわと染み出していく様子に、
「整えるってこういうことかもしれない」と思わされました。

何かを完璧に理解してからではなく、
“とりあえずやってみる”ことで得られる実感。
それが、自分の中の感覚をじんわりと整えてくれるのです。

同じような体験は、他にもありました。

例えば、先日書いた「置き鍼」のこと。
遠方に住む家族の体調が気になって、経絡やツボについて調べ始めたのですが、
これも“空き時間”を活かして少しずつ学んでいく中で、
「完璧じゃなくても、思いは届く」と感じられた経験でした。

必要なのは“正しい知識”だけじゃなく、
「やってみよう」という優しい行動力なのだと思います。

そして最近もうひとつ、“見切り発車で始めた”のが、会計ソフトの移行。

長年使っていた弥生会計を、マネーフォワードクラウドに変えてみたのです。
「使いこなせなかったらどうしよう」と不安でしたが、
無料版を試してみたら、意外と簡単で、私の暮らしにもすっと馴染みました。

これもやっぱり、情報だけを見ていたときには気づけなかったこと。
実際に手を動かしてみて初めて、「なんだ、できるじゃない」と思えたのです。

40代というのは、若い頃とは違う意味で、
「ちゃんとしなくちゃ」と思い込みがちになる時期かもしれません。
でも、完璧じゃなくていい。
やってみた先に、整う感覚がちゃんと待っている。

そう気づけるようになってから、
私は小さな挑戦を楽しめるようになりました。

知っているだけでは整わない。
“やってみた”ことで、自分が変わる。
それを繰り返すうちに、暮らしの中の「私時間」も、どこかしなやかになってきた気がします。

変化を恐れず、失敗をおそれず、
見切り発車でもいいから、まずはやってみる。
そんな私の暮らしは、今、とても心地よいです。

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