暮らしにそっと備える。40代から始めた私の防災ノート

防災

今日は、少しだけ「もしもの未来」についてのお話をさせてください。

これまで私は、防災に対して特別な意識が高かったわけではありません。
けれど、40代という年齢を迎え、家族のこと、自分の暮らし、日常を守る責任について、少しずつ考え方が変わってきました。

あるとき、ふと手に取ったのが、たつき諒さんの『私が見た未来 完全版』という一冊です。
予言というと少し怖い響きがありますが、読み終えた後に心に残ったのは「これを機に、暮らしを整えていこう」という前向きな気持ちでした。

この記事では、この本をきっかけに私が本気で見直した防災の備えについて、
そして、これから防災を始めようとされている方へのヒントになれば…と思い、丁寧にお伝えしたいと思います。

『私が見た未来 完全版』とは?──夢日記が導いた「2025年7月」の予言

たつき諒さんは1970年代から夢日記をつけていた漫画家さんで、この本には、彼女が見た夢と、それが後に現実になった出来事がまとめられています。
その中でも話題になっているのが、「本当の大災難は2025年7月にやってくる」という予言です。

日本とフィリピンの間の海底が破裂し、太平洋沿岸の国々に大津波が押し寄せる——

あくまで夢をもとにした内容で、科学的根拠があるわけではありません。
でも、このような“もしも”の話がきっかけで、防災について自分の暮らしに照らし合わせて考えることは、
大人の私たちにとっては、案外大切な「心の準備」なのかもしれないと感じました。

もともと備えていた私が、本気で見直した理由

以前から私は、最低限の非常食や水、防災リュックなど、できる範囲で少しずつ備えていました。
ただ、正直なところ「いつか必要になるかもしれない」という漠然とした気持ちのままでした。

ところが、この予言を読んだときにふと感じたのです。
「このままで、本当に大丈夫?」と。
家族のことを考えたとき、備えが不十分なままであることに初めて気づかされました。

それから私は、“30日間自宅で避難生活ができる”レベルを目指して、防災の備えを見直すことにしたのです。

私が整えた「心地よい備え」と、防災の4つの柱

① 非常食と飲料水を30日分ストック
これまでの「最低限」の備えから、現実的に1か月間家族を支えられる量へと切り替えました。

【非常食の内容】
◎ アルファ化米・レトルト・フリーズドライの味噌汁

野菜ジュース、羊羹など、調理が少なくて済むもの

◎ 甘いものや温かいものも、「心の栄養」として大事に選びました

【飲料水の備え】
飲むだけでなく、手洗いや調理などの生活用水も考慮して、家族分×30日分を準備

ストック方法については、前回の記事で詳しくご紹介しています
【関連記事】
水は“飲む”だけじゃ足りない。私が12個ストックする理由と、災害時に本当に必要な水の話

② ハザードマップと防災アプリで“知ること”から始める
住んでいる地域のハザードマップをあらためて確認し、
家族と一緒に避難場所や経路を見直しました。

【防災アプリの活用】
Yahoo!防災速報

特務機関NERV
どちらも通知が早く、視覚的にもわかりやすいので安心感があります。

③ 定期的なチェックと“回す”備蓄
備蓄は「買って終わり」ではなく、“使いながら補充する”ことが大切だと気づきました。
賞味期限や水の入れ替えは、1年に1度のルーティンとして家族で確認しています。

④ まずは“自宅避難”を前提に
東京では避難所の数と収容人数が被災者の数に対して十分ではないため、私は基本的に“自宅避難”を想定して備えを整えています。

◎ 家の中で一番安全な部屋(家具の少ない部屋など)を“避難場所”として決めておく

◎ 停電時の明かりや暖を取る工夫も取り入れて、なるべく“安心できる空間”を作る

「怖がる」のではなく、「今の暮らしを整える」きっかけに

たつき諒さんの予知夢は、信じる・信じないではなく、
私にとっては「これまで後回しにしていた備えを、暮らしの一部として見直す」きっかけになりました。

防災は、特別なことをするわけではありません。
ふだんの生活に寄り添った、小さな準備の積み重ねです。

次回は「防災食の選び方と、日常に取り入れるストック法」について

前回の記事では「水」、そして今回は「なぜ備えるのか」についてお話ししてきました。
そして次回はいよいよ、「防災食」にフォーカスしてご紹介します。

◎ どんな食品を選べばいいの?
◎ 普段の食事とどうつなげればムダにならない?
◎ 家族の好みや食べやすさって大事?

そんな視点から、私なりの選び方と、日常に溶け込むストック法をお伝えしていきます。

40代からの暮らしは、今までよりも「守る力」が求められる時期かもしれません。
でもその分、“備えること”が心の余裕につながっていくと、今回改めて感じました。

次回もまた、みなさんの暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできれば嬉しいです。

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