【週末の食卓を彩るスパイス生活】マスタードシードの使い方―人参アチャールで楽しむ簡単スパイスレシピ

食について

週末になると、我が家のキッチンにはどこかしっくりくるスパイスの香りが漂います。アジア各国の料理が好きで、“スパイスで整える暮らし”を大切にしています。そしてこの週末、新たに加わったのが、マスタードシードという小さな頼れるスパイスです。

我が家のスパイスラックには以前からクミンシードがありました。カレーや炒め物、ドレッシングに使っても、その豊かな香りとほろ苦さが料理を引き立ててくれる存在。そこに加わったマスタードシードは、弾けるような音とともに、炒め油に香ばしさを吹き込んでくれます。

今回はマスタードシードとクミンシードの相性の良さを活かして、人参アチャールを作ってみました。オイルテンパリング(タルカ)を使った即席レシピなので、スパイス初心者さんでも挑戦しやすいはずです。

アチャールとは?

アチャールとは、インドや南アジアで親しまれているスパイシーな漬物やピクルスのこと。日本の漬物と同様に保存食として発達し、スパイスと油、酢の風味でごはんやカレーの付け合わせにも最適です。

今回は即席タイプの人参アチャールに。スパイスの香りと酸味をジュッとかけるだけで、テーブルに華やかさと味の広がりが生まれる一品です。

【材料】(2~3人分)
◎ にんじん(千切り)…1本分

◎ マスタードシード…小さじ1

◎ クミンシード…小さじ1

◎ サラダ油(または植物油)…大さじ2

◎ 塩…少々(ひとつまみ)

◎ 酢(白酢またはリンゴ酢)…小さじ1

(お好みで)ターメリック・チリパウダー…各少々

【作り方】
① 小さめのフライパンに油を熱し、マスタードシードを入れる。パチパチと弾け出したら、クミンシードを加える。

② スパイスが香り立ったところで火を止め、熱々のオイルごと千切りしたにんじんにジュッとかける。

③ 塩をふり、酢を回してよく混ぜ、粗熱が取れたら完成!

お好みでターメリックやチリパウダーをプラスしても、本格的な味わいに。

オイルテンパリング(タルカ)って?

スパイスを油で熱して香りと風味を油に移す技法をタルカと呼びます。油を通すことで、素材の味がストンと落ち着き、スパイスがしっかりなじんでくれるんです。にんじんの甘みとスパイス、酸味がほどよく調和して、クセになる美味しさに。

食卓と暮らしに寄り添う、一皿の魅力

作りたてのアチャールは、家族が何か物足りなさを感じた時に食卓にある小さな“香りのスパイス”。にんじんのしゃきしゃき食感とほどよいスパイス感が、カレーや炒め物、サラダ、副菜としても活躍します。酸味で口の中もさっぱりし、大人の食卓にぴったり。

“スパイスで整える暮らし”を意識してから、こうした一品があるだけで、食卓も気分も少し華やぎます。週末の夕食が自然と“旅するような気分”になるのも魅力です。

私らしく楽しむスパイス暮らし

40代になり、暮らしにちょっとした“整え”を取り入れるようになって、食卓にスパイスが加わることで、「私」らしさを感じる瞬間が増えました。手間をかけずとも、小さな工夫で味や気分が変わるスパイスの世界は奥深く、そして楽しい。

これからも、季節や家族の好みに合わせていろいろなスパイスやハーブを試していきたいと思っています。

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