忙しさの中で見つけた心の余裕—すずめのつがいが教えてくれた穏やかなひととき

気づき

通勤の途中、家事の合間、介護に追われる毎日。
ふとした瞬間、何かに心を奪われることはありますか?

ある日、慌ただしく駅へ向かう途中、大きな街路樹の下で目に入ったのは、仲良くじゃれあう二羽のすずめでした。人混みの中を急ぐ私の足元で、小さな命がただ穏やかに過ごしている光景。なぜかその姿が胸にじんわりと沁みて、「まだ私の中にも余裕があるんだ」と気づかされた気がしました。

自然の小さな営みが、心の奥を揺らす

40代を迎えると、毎日は“しなければならないこと”で埋まっていきます。
仕事、家事、親の介護…。
どれも大切で、手を抜けないものばかり。だからこそ、自分の心の疲れやストレスに鈍感になってしまうこともあります。

でも、すずめのつがいを見て「かわいい」と感じたその瞬間、私はちゃんと心が動いていた。
自然の一コマに気づけるということは、自分の中に余白が残っているということ。それは、忙しい日々の中でも、自分を見失わずにいるための大切なサインだと感じました。

小さな自然の癒やしが教えてくれたこと

すずめたちの姿は、ただの癒やしにとどまりませんでした。
仲睦まじく寄り添い、羽を繕い合うその様子に、「急がなくてもいい」「今この瞬間を感じていい」というメッセージが込められているように思えたのです。

40代の暮らしは、スケジュール通りにいかないことばかり。
それでも、立ち止まる勇気と、足元の小さな景色に気づける心を忘れないことが、自分らしい生活を取り戻す第一歩なのかもしれません。

忙しさの中でも心を整える私なりの習慣

すずめのつがいに出会った日をきっかけに、私は「心の余裕」を意識して暮らすようになりました。
以下は、私が毎日に取り入れている小さな工夫です。

◎ 自然に触れる時間を持つ
短い時間でも、空を見上げたり、庭の草花に水をあげたり。
自然に触れることで、気持ちがゆるみ、自分のペースを取り戻せる感覚があります。

◎ こまめな休憩を意識的にとる
お湯を沸かして、好きなお茶をいれる時間。
「自分のために何かを淹れる」その行為が、自分をいたわるスイッチになります。

◎ 深呼吸や軽いストレッチでリセット
肩や首のこりを軽くほぐすだけでも、思考のリセットに。
介護や家事の合間にほんの3分、体をゆるめる時間を挟むようにしています。

◎ 話せる相手との小さな会話
家族や友人に「ちょっと聞いて」と話すだけでも、心の中のモヤモヤが整理されて、また明日もがんばろうと思える力になります。

心の余裕は「小さな気づき」から育まれる

忙しいときほど、自分の心に目を向けることが後回しになってしまいます。
でも、すずめのつがいがそうだったように、何気ない日常の中に心を癒やすヒントは必ずあると信じています。

公園の木の葉の揺れ方。湯気の立つ湯飲みのぬくもり。夕暮れの空のグラデーション。
それらを「きれいだな」と感じることができるとき、私たちはまだ大丈夫なんです。

心に余白を持つことが、暮らしを心地よくする

「今の私は、どんな気持ち?」
そう自分に問いかける時間を持つことは、慌ただしい毎日の中で心の深呼吸をするようなもの。

すずめのつがいの姿は、私に「立ち止まることの大切さ」を教えてくれました。
その穏やかな時間を胸に、これからも自分らしい「私時間」を大切にしながら、心に寄り添う暮らしを続けていきたいと思います。

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