40代になり、「完璧な掃除」を目指すのが少しずつしんどくなりました。毎日の生活の中で、目に入っているのに「後でやろう」と後回しにしてしまう場所がたくさんあります。気づかないふりをしてしまう、そんな“すき間汚れ”が、意外と多いことに気づきました。
例えば、ドアの枠(かまち)や三方枠、巾木(はばき)、引き戸のレール、窓のサッシなど。こういった場所、「見えているのに見逃している」ということ、ありませんか?
見逃しがちな場所を、サッと“見える化”する方法
理想的には「その場ですぐに掃除すること」。でも、忙しい日々の中では「今はちょっと無理…」ということがほとんどです。
そんな時、私は「細いポストイット(付箋)」を使い始めました。目立つ色(例えば、オレンジや黄色)を選び、気づいた場所にサッと貼るのです。それはまるで、未来の自分に宛てた小さなメモ書きのよう。
「ここ、気になってるよ」「時間ができたらお願いね」
そんなメッセージを込めて、掃除を先延ばしする許可を自分に与えます。
これが、私の「ゆる掃除習慣」の始まりでした。
「見つけたら掃除」じゃなくて、「貼ったら整える」でOK
この方法を始めてから、掃除のハードルがぐっと下がりました。
時間ができた時、目にした付箋を見てサッと拭く—それだけです。
アルコールスプレーや乾いたクロスでひと拭き、数十秒で完了するような小さな掃除です。
そして、掃除を終えたら、貼ってあった付箋をそっとはがします。
この簡単な作業で、不思議と「達成感」が生まれ、心がすっきりするのです。
「今日もひとつ整った」と感じることが、自分を前向きにしてくれる—それが、この方法の一番のごほうびかもしれません。
すき間掃除に「チーム感」を生む、付箋のちから
最近では、家族もこの付箋に気づいて、「これ拭いておいたよ」と声をかけてくれることが増えました。
完璧でなくても大丈夫。
誰かが気づいて、誰かが整えればいい。
そんな「ゆるやかなチーム掃除」が、わが家に自然と育ちつつあります。
付箋を使うことで、家全体に「ちょっとした掃除のチャンス」を広げられるようになり、家族もそれを自然に受け入れるようになりました。
見逃されがちな場所リスト(付箋向き)
この掃除方法に向いている場所を挙げてみます。
どれも「見えてるのに、ついつい放置してしまいがちな場所」ばかりです。
◎ ドアの取っ手・枠まわり
◎ 引き戸のレール
◎ 巾木の上のホコリライン
◎ 窓やベランダ扉のサッシ
◎ トイレのタンク裏
◎ 洗濯機や冷蔵庫まわりの床のすき間
これらの場所は、「見ているのに、見逃している」ことが多い場所です。
付箋を使って見える化することで、掃除の負担を減らし、気楽に続けられるようになります。
暮らしの中の“小さな達成”が、40代の私を整えてくれる
この掃除法の魅力は、完璧さを目指すものではないところにあります。
誰かに見せるためでもなく、家をピカピカに保つためでもありません。それは、「未来の私が少しラクになるように」という、ちいさな思いやりなのです。
小さな付箋ひとつが、暮らしを少しずつ整えていく。
その結果、家族が気づいてくれたり、少しずつ「整える」ことが習慣化されたりするのです。
掃除が終わるたびに、またひとつ「整った」と感じ、心も整います。
そしてその感覚が、40代の私を前向きにしてくれるのです。
今日もまた、どこかにそっと、付箋を貼っておこう。
未来の私へ、ちょっとしたメッセージを。
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