「今日は、ゼロ円DAYにしよう」
そんなふうに決める日があります。
買い物をしない。
飲みものは持参。
水道光熱費などの固定支出を除き、お金を使わない1日。
40代になってから、“お金を使わない時間”が、心を整えることにつながると気づきました。
それは決して我慢ではなく、自分と向き合うための「選択」。
今回は、そんな私のゼロ円DAYの過ごし方と、心の変化についてお話ししてみたいと思います。
「つい使ってしまう日常」からの小さな抜け道
日常には、気づかないうちにお金を使っている瞬間がたくさんあります。
朝のコンビニコーヒー、なんとなく立ち寄ったスーパーでの特売品、SNSで見つけた“ちょっと欲しいもの”の衝動買い。
そのどれもが悪いことではないけれど、気づけば「お金は使っているのに、満たされていない」という感覚が残る日もあります。
ゼロ円DAYは、そんな日々から少し距離を取る、小さな習慣です。
私のゼロ円DAYのルール
◎ 買い物は一切しない
◎ 飲み物はマイボトルに白湯やお茶を入れて持参
◎ 食事は家にあるもので。冷凍ストックや常備菜を活用
◎ 欲しいものがあったら「欲しいリスト」に書くだけでOK
◎ 家計簿アプリのカレンダーで、“使わなかった日”を見える化
特に便利なのが家計簿アプリのカレンダー機能。
入出金のあった日は記録されますが、何も使わなかった日はカレンダー上で空白になります。
色やアイコンで特別表示されるわけではありませんが、「今日はゼロ円で過ごせたんだ」とひと目でわかる。この“視覚的な満足感”が、私にとっては小さなごほうびです。
買わないことで生まれる「心のゆとり」
ゼロ円DAYを何度か重ねて感じたのは、「お金を使わない=自分を縛ること」ではなく、「自分を整えること」だという実感です。
たとえば、いつもなら何かを「足す」ことで満たそうとしていた心が、「今あるもの」を見直すことで落ち着いていく。
◎ 見逃していた本を読み返す
◎ 冷蔵庫の中を整える
◎ 家にある食材で丁寧に一食をつくる
◎ ノートに思考を整理する
こうした時間は、心の速度を落とし、「足りない」ではなく「もうすでにある」と気づかせてくれます。
「またやりたい」と思える心地よさ
もちろん、ゼロ円DAYを毎日続けるのは現実的ではありません。
けれど、月に1〜2回でも、自分のペースで取り入れることで、“整う感覚”が育っていくのを感じます。
私にとって、ゼロ円DAYは節約でも倹約でもなく、“心のバランスを取り戻す習慣”のひとつ。
財布を開かない日だからこそ、気づけることがたくさんあるのです。
忙しい毎日の中で、ただ「お金を使わない日」をつくるだけで、こんなにも心が整うなんて。
ゼロ円DAYは、買わないことを楽しむ、静かで穏やかな1日です。
「心にゆとりが生まれる日」を、自分でつくるという選択。
よかったら、あなたも一度試してみませんか?