小麦だけじゃなかった。40代の私が“FODMAP”で気づいた腸にやさしい食べ方

気づき

40代に入ってから、なぜか食後のお腹の張りや不快感が気になるようになりました。体型の変化か、年齢のせいかと思いながらも、対策として小麦を控える“グルテンフリー生活”を取り入れました。ところが、小麦をやめても腹部の膨満感が残る…。そんなとき出会ったのが「FODMAP」という考え方でした。

小麦だけじゃなかった。原因は“果物”だった?

FODMAP(フォドマップ)とは、小腸で吸収されにくく、大腸で発酵してガスを生む特定の糖質群のこと。FODMAPには、フルクタン・ガラクタン・乳糖・果糖・ポリオール(糖アルコール)などが含まれます。

私が驚いたのは、バラ科の果物、つまり「りんご・桃・さくらんぼ・洋ナシ・すもも」などが、高FODMAP食品として分類されていたことでした。体に良いと思っていた果物が、腸には刺激になっていたのです。

バラ科の果物が“腸を張らせる”理由とは?

バラ科の果物には、ソルビトールという糖アルコールが多く含まれています。これは甘味料としても使われていますが、腸に吸収されにくく、腸内で発酵してガスや水分を増やし、腹部膨満感の原因になります。

たとえば:

りんご:高FODMAP。20g未満なら低FODMAP扱い。

洋ナシ・さくらんぼ・すもも:高FODMAP。ソルビトールが多く含まれる。

あんず・桃・プルーン:高FODMAP。ドライフルーツやジュース加工でさらに増加。

逆に、同じ果物でもいちごやラズベリーは比較的低FODMAP。ただし、摂取量に注意が必要です(いちごは100g以下、ラズベリーは60g以下が目安)。

私が見直した“果物の選び方”

果物はビタミンやポリフェノールが豊富なので、完全に排除したくはありません。そこで、「腸に優しい果物選び」を意識するようにしました。

【OKだった果物(低FODMAP)】
◎ いちご(100g以内)

◎ キウイ(緑も黄色もOK)

◎ オレンジ・バナナ・ブルーベリー

【NG傾向があった果物(高FODMAP)】
● りんご(特に皮付き)

● 桃・洋ナシ・さくらんぼ(少量でも違和感)

● プルーン(便秘に良いと思っていたけれど、逆効果に)

食材リストで“食後の不快感”が減った!

私が参考にした食材分類を以下に簡単にまとめます。

<区分>高FODMAP食品例低FODMAP食品例
穀類小麦、全粒粉、パスタ米、ビーフン、十割そば
野菜玉ねぎ、にんにく、アスパラにんじん、なす、トマト
果物桃、りんご、さくらんぼキウイ、オレンジ、いちご
乳製品牛乳、ヨーグルトバター、モツァレラチーズ
豆類納豆、大豆、豆乳木綿豆腐(少量)

この一覧はあくまで参考で、FODMAPは人によって反応が異なるため、食べたあとの体の変化を観察することが大切です。

腸の声に耳を傾けて、自分に合う食生活を

FODMAPに出会って、「腸にとって負担になるもの」が必ずしも“悪い食べ物”ではないことがわかりました。
良かれと思って選んでいた果物や野菜が、今の私の腸には合っていなかっただけ。“今の自分の体調に合うもの”を選ぶことが、真の健康につながるのだと実感しました。

腸の声に耳を傾けながら、これからも「私にちょうどいい食べ方」を見つけていきたいと思います。

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