「40代からの私時間に。心と体がよろこぶ“ゆるヴィーガン”の始め方」

食について

「ゆるヴィーガン」という選択。
40代から、自分と地球をやさしくする食卓へ

最近、「ヴィーガン」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
以前はどこかストイックなイメージがありましたが、今ではスーパーに行けば植物性ミルクやソイミートが並び、少しずつ身近な存在になりつつあります。

忙しい日々の中でも、体の調子を整えたい。
心地よく年齢を重ねていきたい。
そんな想いから、私は今、“ゆるく取り入れるヴィーガン”を意識するようになりました。

完璧じゃなくていい。“取り入れる”という考え方

ヴィーガンとは、本来は動物性食品を一切摂らない食生活のこと。
ですが、私はそこまで厳格に考えてはいません。
「週に1日だけ、植物性のごはんにする」
「今日は豆乳ヨーグルトを試してみようかな」

そんなふうに、日々の選択肢としてゆるやかに取り入れるだけで、体が軽くなったり、お腹の調子が整ったり。
40代の私には、ちょうどよい変化でした。

完璧を目指さなくてもいい。
少しずつ、自分と向き合える余白を食卓に持つこと。
それが、私の「ヴィーガンとのちょうどいい距離感」です。

なぜ今、ヴィーガンが広がっているの?

少し視点を広げてみると、世界でもヴィーガンは注目されています。
最新の調査によると、ヴィーガン食品の市場は2027年には約289億~919億ドル(約4兆〜13兆円)にまで拡大する見通し。
これは健康志向や動物福祉への関心の高まり、そして地球環境への配慮といった背景があります。

また、植物由来の代替肉(プラントベースミート)だけでも157億ドル規模に成長するという予測もあり、まさに今、食の価値観が大きく変わろうとしているのです。

一方で、食肉市場は一部地域で実質3%程度の縮小が見込まれているというデータも。
多くの人が、少しずつ「選ぶ食」を変えてきていることがわかります。

40代だから気づけた、“食べる”ことの意味

若い頃は、忙しさにまかせて食事を「流す」ようにしていた日々もありました。
けれど今は、食べることが体調だけでなく、心の穏やかさや暮らしの質にもつながることを実感しています。

朝、植物性のスープで体を温めると、1日が静かに整い始める気がします。
食卓に彩り豊かな野菜が並ぶと、心にやさしい余白が生まれるように感じるのです。

それはきっと、「何を食べるか」は「どう生きたいか」に繋がっているから。

自分のために。家族のために。地球のために。
ヴィーガンを取り入れる理由は、人それぞれ。
私の場合は、「未来の自分の体」と「子どもたちの生きる地球」を守りたいという気持ちが根底にあります。

ひとつの選択が、日々の暮らしの風通しをよくしてくれる。
それが、私がゆるヴィーガンを楽しむ理由です。

“ちょっと植物性”で、暮らしにやさしさを

ヴィーガンと聞くと「私には無理かも」と感じる方もいるかもしれません。
でも、「少し植物性の食事を増やしてみる」というだけで、暮らしがぐっと軽やかになるのを感じています。

40代の今だからこそ、体の声に耳をすませながら、
心地よい暮らしのためにできることを、ひとつずつ。

「食べること」を、自分への優しさに変えていけたら。
そんな想いで、今日もまた台所に立っています。

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