40代になってから、心や体のバランスが少しずつ変わってきたと感じています。
以前なら気にもとめなかったことにイライラしたり、なんだか落ち込みやすくなったり…。
そうした変化のなかで私が大切にしはじめたのが、
「自分の機嫌は、自分でとる」ということ。
自分をごきげんにするって、わがままとはまったく違います。
むしろ、自分を丁寧に扱うことで、周りにもやさしくなれる。
そんな“心の循環”を感じるようになりました。
ごきげんは、テクニックよりも「私を大切にしていい」の気持ちから
誰かに理解してもらいたい。もっと察してほしい。
そんな気持ちがふくらむときって、
実は「私は我慢してるのに」という小さな怒りや悲しみが心の奥にあるものです。
でも、他人の言動に期待しすぎると、余計に疲れてしまう。
そこで私が見つけたのが、
「自分が自分をごきげんにしてあげる」という考え方。
他人の言葉や状況に左右されず、
“私の心”を整えてあげられるのは、私自身しかいないと気づいてから、
心の揺れがゆっくりと静まっていきました。
“ごきげんスイッチ”は、静かでやさしい行動の中にある
私が日々、無理なく取り入れている“ごきげんスイッチ”はとてもシンプルです。
◎ 朝、ジャーマンカモミールティーをゆっくり飲みながら深呼吸する
◎ 好きな香りのアロマや精油を身につけて、心を落ち着かせる
◎ 自分にやさしい言葉をかける(「今日もよくやってるね」「それでいいよ」など)
◎ つらいときは、サロンでマッサージを受けて自分をいたわる
◎ 近所の庭先に咲くお花や通りの植物を見ながら、季節の変化を感じる
どれも、気分を“無理に上げる”ためではなく、
静かに整えるための習慣です。
心がざわつく日も、こうした時間を大切にすることで、
自分に戻ってこられるようになりました。
自分をごきげんにすることは、まわりを大切にすることでもある
不機嫌なままでいると、
家族や仕事仲間との会話がぎこちなくなったり、
ささいなことでぶつかってしまったり。
そんな経験を、きっと誰もが持っていると思います。
でも、自分の心が穏やかで満たされていると、自然とまわりにもやさしくなれる。
「自分の機嫌を自分でとる」ことは、
自分勝手になることではなく、“私を後回しにしない”という選択なんです。
40代は“自分にやさしくする力”を育てるとき
40代は、人生のなかでも大きな変化が訪れる時期。
心も体もゆらぎやすくなるけれど、
そのぶん「私らしく整える力」を育てるチャンスでもあります。
気分が乱れる日があってもいい。落ち込む日があっても大丈夫。
そのたびに、「私はどうしたら気持ちよく過ごせる?」と問いかけてあげること。
そうやって、自分を丁寧に扱う時間を少しずつ増やしていくことが、
40代の私たちにとって、いちばんのセルフケアなのかもしれません。
まずは小さな一歩から。今日も、私をごきげんに。
「自分のごきげんは、自分でとる」
この言葉は、40代の今の私にとって、毎日の指針のような存在です。
完璧じゃなくていい。調子が悪い日だってあっていい。
でもそんなときこそ、自分を責めるのではなく、やさしく扱ってあげる。
一杯のお茶を飲む時間でもいい。
植物を眺める静かなひとときでもいい。
今日、あなたが選んだ小さなごきげんが、
明日を軽やかにしてくれるはずです。