「並の会社をバーゲン価格で買うよりも、素晴らしい会社を適切な価格で買う方が断然良い。」
これは、世界的投資家ウォーレン・バフェットの言葉です。
この考え方は投資に限った話ではなく、私たちの毎日の選択や暮らし方、お金の使い方にもそのまま応用できます。
安ければ得？ その思い込みがもたらすもの
40代になった今、以前よりも「安さ」に飛びつかなくなりました。
若い頃は、値札の赤いシールを見ると「とりあえず買っておこう」と手にしていたセール品。
けれど、数回も着ないままクローゼットの奥に眠っている服を見て、ふと思ったのです。
「これ、本当に“得”だったのかな？」
安く買えた瞬間はお得に思えても、「使わない」「心が動かない」ものは、結局無駄な出費。
それどころか、物の管理や片づけに心と時間を消耗する“コスト”までついてくることに気づきました。
「適正価格で価値あるものを選ぶ」目を持つ
バフェットは、「どれだけ安く買えたか」よりも「どれだけ価値のあるものを正しく理解できているか」が重要だと説きます。
この視点は、服や日用品の購入、食材選び、人間関係、時間の使い方にまでつながります。
たとえば、
◎ セールの服ではなく、自分の肌に合い、長く着られる1着を選ぶ。
◎ 安価な日用品ではなく、丁寧につくられた長持ちする道具を選ぶ。
◎ 一時的な楽しさより、心が落ち着き、深く満たされる時間に投資する。
これは単なる「贅沢」ではなく、“今の自分”を大切にする選択です。
40代の「選ぶ力」は、人生の財産になる
40代は、暮らしも体も心も“見直し”の時期。
過去の選択に後悔することもありますが、それもすべて学びだったと今なら思えます。
これからは、「安さ」よりも「納得感」や「心地よさ」を軸に、選ぶ力を育てていくことが何より大切。
モノの価格以上に、そこにある「背景」や「つくり手の思い」「長く使うことで得られる価値」に目を向けると、選ぶこと自体が楽しくなります。
安さに惑わされず、価値を見抜く力を養う
日々の暮らしの中で、「これは安いから買う」のではなく
「これは、私にとって意味があるか？」と一呼吸おいて考えてみる。
それだけで、暮らしが整い、余白が生まれ、心が軽くなります。
買い物に限らず、「どこにエネルギーを使うか」「誰と時間を過ごすか」「どの情報を受け取るか」
すべての選択において、“価値を見抜く力”は、しなやかに生きる土台になります。
私が感じた、小さな変化と心のゆとり
実際に、私も「安さより価値」を意識するようになってから、
ものに囲まれていた頃よりも、ずっと心が落ち着くようになりました。
迷った時にはバフェットの名言を思い出して、
「これは、未来の私が“買ってよかった”と思えるかな？」と問いかけています。
自分の時間とお金を、誰のために・何のために使うか。
それを意識するだけで、40代の暮らしはもっと軽やかに、しなやかに育っていく気がしています。
「安さ」ではなく「豊かさ」を選ぶ習慣を
バフェットの投資哲学は、私たち40代女性の暮らしにも大きなヒントを与えてくれます。
◎ 「とりあえず」買わない
◎ 「安さ」に飛びつかない
◎ 「長く使えるもの」「心が動くもの」を選ぶ
この3つの習慣だけでも、家計と心にやさしい変化が訪れます。
本当に必要なものを見極め、未来の自分に“ありがとう”と言える選択を。
それが、これからの人生を支える“しなやか経済学”なのだと私は感じています。
