40代を迎えてから、私は「整える」という言葉を、以前よりも深く感じるようになりました。
それは、外側を飾ることではなく、内側からゆっくりと調和を取り戻すような感覚。
そんな私の整え旅のひとつが、ハワイ文化と出会い、ロミロミを学んだ経験です。
今回のブログでは、ハワイの伝統療法「ラアウ・ラパアウ」の中から、女性の体と心に寄り添う3つのハーブをご紹介します。
ラアウ・ラパアウとは?自然と調和するハワイの薬草療法
ラアウ・ラパアウとは、ハワイの伝統的な植物療法のこと。
植物や木、海藻など自然の恵みを使って、心・体・魂を整える知恵として、先住民の間で大切に受け継がれてきました。
ハーブはただの“成分”ではなく、「命の循環に関わる存在」として扱われます。
そこには、植物に敬意を払いながら暮らす、祈りと感謝の文化が根付いています。
クプクプ — 心の再生を助けるシダ植物
ハワイ語で「成長」や「再生」を意味するクプクプ(Kupukupu)。
青々と広がる葉を持つこのシダ植物は、新しいステージに向かう人の背中をそっと押してくれる存在とされています。
ロミロミの施術の前に、クプクプの葉を飾ったり、お香にして焚くことで、心のスペースを整える効果があると言われています。
40代は変化の多い時期。
迷いや不安を抱えやすいときほど、こうした植物のサポートを意識的に取り入れてみたくなります。
ノニ — 女性のホルモンバランスをやさしく整える果実
日本でも少しずつ知られるようになったノニ(Noni)は、ハワイの自然療法でも重要な果実です。
独特の香りがありながらも、古くから免疫力の向上・ホルモン調整・疲労回復に用いられてきました。
とくに40代以降の女性にとって、更年期に伴う不調や肌トラブルを和らげる働きがあるとされ、ジュースやパウダーで手軽に取り入れられます。
ただし、妊娠中の方や持病がある方は医師に相談のうえでの使用をおすすめします。自然の力だからこそ、丁寧に付き合っていくことが大切です。
アヴァ — 緊張をほぐし、心をゆるめる神聖なハーブ
アヴァ(ʻAwa)は、ハワイアンセレモニーにも登場する、特別なハーブ。
精神を穏やかにし、緊張をゆるめる作用があるため、ロミロミの前後にも用いられることがあります。
特にストレスや不安、眠れない夜に、アヴァティーとして飲まれることもあります。
ただしこちらも、長期的な使用は体に合うかを見極めながら行いましょう。
神経が過敏になる更年期や、深く疲れた心をやさしくほぐしてくれる、そんな“植物の手”のような存在です。
自然の癒しを、もっと暮らしに
ハワイの薬草は、どれも華やかではないけれど、内側に静かな力を宿しています。
私たち40代女性が向き合う日々の不調や心の揺らぎに、自然のリズムを取り戻す手助けをしてくれるでしょう。
すぐに全部を取り入れる必要はありません。
ハーブティーを一杯飲む、植物の香りを感じて深呼吸をする、それだけでも十分です。
“整える”ことは、植物と同じく、目に見えないところでゆっくりと進んでいくもの。
自然の癒しを、自分自身の暮らしの中に、少しずつ取り入れていきたいですね。