40代になってから、朝が好きになりました。
若い頃は、朝が苦手でベッドから出るのも一苦労でしたが、
今は、静かに目覚めてカーテンを開ける時間が心地よくて。
朝は、“昨日までの自分”をそっと手放して、“今日の私”にまた会える時間。
そう感じられるようになったのは、年齢を重ねて、やっと自分の声を聞けるようになったからかもしれません。
朝がくれる「余白」と「再スタート」
夜のうちに溜まった疲れ、ちょっとした不安、
誰かの言葉に振り回された気持ちも、
朝の光と一緒に、ふっとほどけていく。
ハーブ茶を一杯飲んで、深呼吸して、静かな部屋を眺める。
それだけで、「今日からまたやり直せる」と感じられるようになりました。
何かをやり直したいとき、変わりたいとき、人生を見直したいとき。
「今この瞬間」が、その第一歩になる。
だから私はこう思うんです。
今日という日は、人生でいちばん若い日。
過去でも未来でもない、“いま”を整えて生きることが、私を軽やかにしてくれました。
“変わっていく私”を楽しめるようになった
40代になって体や心の変化に戸惑う日もあります。
肌質、疲れやすさ、集中力、人との距離感――。
でも、私はこう捉えるようになりました。
「変わること=不安」じゃない。
「変わること=やわらかく、しなやかに生きている証」。
年齢を重ねることは、“劣化”じゃなく“深化”。
昨日と少し違う私も、今日の選択も、
全部が愛おしくて、かけがえのないもの。
そんなふうに思えるようになったのも、
毎朝、心を整える時間を大切にしているからです。
40代の朝に、大切にしている3つのこと
① “早起き”より、“心地よい始まり”を意識する
誰かと比べて「もっと早く起きなきゃ」ではなく、
自分の体と心が心地よく動き出せるペースを大切に。
② 昨日を引きずらず、“今日”に集中する
「昨日はうまくいかなかったけど、今日はどうしたい?」
と問いかけるだけで、気持ちがふっと軽くなります。
③ “整わない朝”も大切にする
ぼんやりした朝も、雨の日も、気が乗らない日も。
そんな日も「それが今の私」と認めてあげるだけで、
焦りが消えて、自然と整ってくるんです。
「今日からまた始めよう」と思える朝に
完璧な朝じゃなくていい。
気持ちのいい空気、あたたかい飲みもの、
そして“今日の私”を受け入れる静かな時間があればいい。
40代になったからこそ、気づけることがある。
静かな朝の中で、自分と向き合える時間がある。
今日が、いちばん若い日。
今日の私が、未来の私をつくっていく。
そう思うと、朝はただの始まりじゃなく、
「生まれ変わる」ようなやさしい再出発に感じられるのです。
今日も、自分を信じて
人生にはいろんな朝があります。
うまくいきそうな日も、そうじゃない日も。
だけどどんな日も、私たちはまた始めることができる。
自分を信じて、整えて、歩き出す。
小さな一歩が、今日という一日を形づくります。
だから私は、こうつぶやくのです。
「さあ、今日もまた生まれ変わろう」