私たちの毎日の食卓に、知らず知らずのうちに溶け込んでいる「食品添加物」。40代を迎え、健康や体調の変化を感じるようになった私は、この「見えない存在」とどう向き合うかを考え始めました。
「添加物って本当に危険なの?」「無添加って書いてあるものは安心?」そんな疑問を持ちつつも、忙しい日々の中で完璧に避けるのは難しいのが現実です。でも、知識を持つことで、自分と家族の健康を守る選択ができるはず。そんな思いから、私の“添加物との向き合い方”を見直すことにしました。
添加物とは?まずは基礎を知る
添加物とは、食品の保存や味・見た目をよくするために使われる成分のこと。防腐剤や着色料、甘味料など種類はさまざまです。法律で安全性の基準が決められていますが、長期間・大量に摂ると体に負担がかかる可能性も指摘されています。
40代になると、新陳代謝や免疫力が少しずつ変化し、体の反応も敏感になる時期。だからこそ、普段何気なく口にしているものに含まれる添加物のことを知り、上手に付き合うことが大切だと感じています。
「無添加」は本当に安全?見極める目を持つ
スーパーやコンビニの棚には「無添加」「保存料不使用」と書かれた商品がたくさんあります。でも、「無添加」表示にはルールがあり、実は特定の添加物だけを使っていない場合に限られることも。つまり、全ての添加物が入っていないとは限らないのです。
私が大切にしているのは、商品のラベルや成分表示をよく見ること。そこには、どんな添加物がどのくらい使われているかが書かれています。慣れてくると、自然な素材に近いものを選べるようになりますし、何よりも「選ぶ力」がついてきます。
私が実践している“選び方のコツ”
まずは、加工食品の購入頻度を減らすことから始めました。忙しい日でも、なるべく素材そのものに近い食材を選び、自分で調理する時間をつくること。それだけで、添加物の摂取をグッと減らせます。
また、買い物の際には「保存料」「着色料」「合成甘味料」といった言葉に敏感になり、それらが使われているかをチェック。使われていても、使用量が少ないものや安全性が比較的高いものを理解することで、過剰に怖がらずに済むようになりました。
40代からの私時間に、心地よい食のリズムを
添加物との付き合い方は、「完全に避ける」ことではなく、「賢く選ぶ」こと。私の暮らしのテーマは、「無理なく、心地よく、健康を支える食のリズムをつくること」です。
40代からの私時間は、自分の体と心の声に耳を傾けるチャンスでもあります。食べるものを選ぶことは、その声を大切にするひとつの方法。これからの連載では、具体的な添加物の種類や、買い物で役立つ見分け方、そして心も体も整える食事法を、ゆっくり丁寧にお伝えしていきます。
この第一話が、あなたの“食”への意識を変えるきっかけになれば幸いです。毎日の食卓が少しずつ心地よくなるよう、一緒に学び、選び直していきましょう。