40代になり、日々の暮らしに「私時間」の価値が増してきました。食や心の整えに気を配る一方で、自然災害への備えもまた、暮らしを整える大切な要素だと感じるようになりました。
特に意識したいのが、「ハザードマップ」の活用です。以前は引っ越し時のはざまに、ふわっと眺める程度だったのですが、今では「知ること」が防災の第一歩だと強く思っています。
ハザードマップで何が分かるの?
ハザードマップは、洪水・土砂災害・津波・地震・火山・高潮など、自然災害によるリスクを地図上で確認できるものです。実際に、自分の住んでいる場所や将来住みたい土地の「災害のリスク」を、視覚的に捉えられるのは、安心への大きな一歩になります。
引っ越しや中古物件の購入前には必ずチェック。ある物件が「土砂災害警戒区域」に該当していると知り、住む決断を思いとどまった経験があります。見た目も暮らしやすそうな場所だっただけに、「知らずに暮らすこと」がどれほどリスクを高めるか、身をもって学びました。
まずは「国土交通省ハザードマップポータルサイト」へ
手軽なスタートとしておすすめなのが、国土交通省の 「ハザードマップポータルサイト」。住んでいる住所を入れるだけで、洪水・内水・津波・高潮・土砂災害などのリスクが一度に確認でき、「重ねるハザードマップ」として視覚的に重ねて表示してくれます。
2025年3月には、「リスク検索」機能も加わり、地図上をクリックするだけで、その場所の災害リスクが色分けされたポップアップで表示されるようになり、さらに見やすく進化しています。
具体的に見られる防災マップ一覧
以下の表は、私が日常的に巡回している防災マップの一覧です。WEBで閲覧できるものが多く、アクセスしやすい項目を選びました。
カテゴリ | 資料名 | WEBで閲覧可能か | 備考 |
---|---|---|---|
総合 | 地域防災計画 | 〇 | 多くの自治体でPDF形式で公開。 |
総合 | わがまちハザードマップ | 〇 | 各自治体の公式サイトや「ハザードマップポータルサイト」にて閲覧可能 |
地震・噴火 | 地震揺れ軽減マップ他 | 〇 | 国および自治体の防災サイト、ハザードマップなどで閲覧可能 |
風水害 | 津波ハザードマップ他 | 〇 | 国土地理院や自治体サイト、ハザードマップで閲覧可能 |
土砂災害 | 土砂災害ハザードマップ | 〇 | 多くの自治体が地域防災計画をWEBで公開 |
暮らしに馴染む“防災習慣”の整え方
私は、ハザードマップを確認することを日常習慣の一部にしています。
◎ 引っ越し前に家族でチェック
◎ アプリやブックマークに登録して気軽に確認
◎ 家族で災害時の避難ルートを話し合い
◎ 市の配布物や地区情報も定期的に見返す
「備えたいけれど、忙しくて時間がない」という人こそ、この“あらかじめ知る”ことが最大の安心となります。
防災と私時間は両立できる
防災と聞くと特別な取り組みに思えますが、情報を知ることは、むしろ私時間を心地よくするための基盤になります。災害リスクを前もって視覚化し、それに応じた備えを暮らしに組み込むことで、ぐんと安心感が増します。