40代からの“暮らしの中の法則”シリーズ①― 40代からの「がんばりすぎない」働き方|8割の成果は、2割の工夫から ―

ビジネス

あれもこれも頑張って、少し疲れていませんか?

40代という節目を迎えて実感するのは、「これまでと同じペースではもう持たないかも」という感覚。
体力も集中力も少しずつ変化してきて、家のこと、仕事のこと、自分の体や心の波……それらすべてに100%で向き合おうとすると、どこかで無理が出てしまう。

そんな時に出会ったのが、「パレートの法則(80対20の法則)」という考え方でした。
最初はビジネス書の中の話だと思っていたけれど、実は日々の働き方や暮らし方にこそ、深く関係していたのです。

8割の成果は、2割の工夫から生まれる

パレートの法則とは、「全体の成果の80%は、20%の行動・要素から生み出されている」という理論。
ビジネスで言えば、「売上の8割は、上位2割の顧客から生まれる」といった分析にも使われています。

でもこの法則を日常に置き換えると、

1日の中で本当に集中できる時間は限られている

すべてを完璧にしようとするより、“効く行動”を見極めることが大切
という、とてもシンプルで実践的な知恵になるのです。

私が取り入れている「2割の工夫」

朝10分の“戦略タイム”を持つ

朝の時間は、ただの支度時間ではなく、“自分の方向性を整える時間”に変えました。

・ 今日は「何をやらないか」を1つ決める

・ 今日の「成果につながる1つの仕事」を明確にする

・ 昨日までの行動を1つだけ振り返って、小さく修正する

たった10分でも、意図を持って一日をスタートさせることで、無駄な迷いや後悔が減り、気持ちに余白が生まれるのを実感しています。

“勝ちパターン”はテンプレート化しておく

以前は、資料やメールを毎回ゼロから作っては時間を浪費していました。
今は、成果につながった仕事の流れや資料の構成は「テンプレート」としてストック。

・ よく使うメールは雛形にして時短

・ 資料の構成は「伝わる型」を決めて再利用

「工夫」は1度で十分。再現性のある仕組みにしておくことで、エネルギーの浪費を防ぎます。
これが“疲れにくく、ブレにくい働き方”の鍵になると感じています。

◎ 「やらないことリスト」をあえて持つ

2割の行動に集中するには、「やらないこと」を決めることが欠かせません。

私が決めている“やらないこと”の一部はこんな感じです:

・ メールチェックは1日3回までに限定

・ SNSは朝・夜10分ずつ、だらだら見ない

・ 自分でやらなくてもよい業務は、積極的に委ねる

これは手抜きではなく、“選択と集中”のための意志表示。
40代からの働き方は、「頑張らないための戦略」が大切だと感じています。

「がんばりすぎない働き方」は、やさしい成果を育てる

20代・30代の頃は、努力と根性が成果につながることも多かった。
でも今は、自分の体調や生活スタイルと向き合いながら、“続けられる形で結果を出す”ことが求められています。

そのために必要なのは、「全部頑張らない」こと。
そして、「頑張るべき2割」を見極める目を持つこと。

パレートの法則は、“効率化”という言葉では言い尽くせない、やさしく働き、やさしく生きる知恵でもあります。

私らしく働き、私らしく整えるために

40代は、まだまだ働き続けていく時間があるからこそ、今のうちに“無理しない型”を見つけておきたい。
成果を出すために無理を重ねるのではなく、自分をすり減らさずに働くスタイルを育てる。

それが私にとっての「整える仕事時間」であり、これからの暮らしの土台になっています。

あなたにとっての“2割の工夫”は、どこにありますか?
小さな見直しが、きっと明日の自分を少しだけラクにしてくれるはずです。

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