朝からなんとなく気持ちが重い日、予定通りに進まない日、人の言葉に心がざわついてしまう日。
40代になってから、そんな“整わない日”が前よりも増えた気がします。
以前の私は、「もっと頑張れたのに」「また失敗してしまった」と自分を責めては、落ち込んでいました。
でもある日、テレビで見たアスリートのインタビューに、ハッとさせられたのです。
「今日の結果は悔しいですが、しっかり次につなげていきたいと思います」
結果がよくても、悪くても。彼らは必ずといっていいほど、“次につなげる”という言葉で締めくくります。
それはただのポジティブ思考ではなく、自分の今を受け止めて、未来に活かすための“整え方”なのだと気づきました。
結果に振り回されない強さを、暮らしの中にも
私たちの暮らしにも、アスリートと同じように「うまくいく日」もあれば、「うまくいかない日」もあります。
例えば、丁寧に準備した食事が思ったより不評だったり、やる気が出ずに何もできなかったり。
そんな日は、自分の努力が否定されたように感じてしまうこともありますよね。
でも、「これは次につなげる途中なんだ」と思えたら、心の重さがすこし和らぎます。
整わない日も、未来を整えるための“プロセス”だと捉えるだけで、気持ちは前を向き始めます。
私の“整え力”を育てた、小さな習慣たち
ここ数年で、私が意識していることがあります。
それは、「今日のことを、そのまま終わらせない」ということ。
たとえば失敗した日には、「何が原因だったのか?」をやさしく振り返ってみる。
体調が優れなかった日は、「最近、休めていたかな?」と静かに問いかけてみる。
逆に、うまくいった日には、「今日は何がよかったんだろう?」と、喜びの種を探す。
このちいさな“振り返り”が、次の私を整えてくれます。
書く時間がない日は、思ったことをひとつだけ声に出すこともあります。
たとえば「今日はちょっと疲れてたけど、がんばったな」と。
それだけでも、不思議と心がほどけて、自分に対するまなざしがやさしくなれるのです。
“整え力”は、年齢とともに深まっていく
40代になって、「完璧に整える」ことよりも、「少しずつ整っていく」ことのほうが大切だと感じるようになりました。
整わない日があってもいい。
立ち止まっても、遠回りしてもいい。
その経験も、きっと次につながる“布石”のようなものだから。
アスリートが“負け”すらも糧にするように、私たちの失敗や不調も、未来を整えるヒントに変えていける。
そんなふうに思えたら、どんな日も意味のある日になります。
暮らしも人生も、ひとつひとつが「つながっていく」
40代は、体も心も変化の連続です。
でもだからこそ、焦らず、比べず、自分のペースで「次につなげる力」を育てていきたいと思います。
今日がどんな一日だったとしても、それは終わりではなく“つながりの途中”。
うまくいった日も、そうでない日も。
どんな日も、私の暮らしを豊かにする「整え力」の一部として、やさしく抱きしめてあげたいのです。