「リンゴ農家さんがUFOと交信…?」
最初にその話を知ったとき、思わず眉をひそめてしまいました。
無農薬・無肥料で“奇跡のリンゴ”を実らせた木村秋則さん。
自然栽培の第一人者であり、真摯な姿勢に共感してきた私にとって、UFOや宇宙人との遭遇話は、正直に言えば「本当なの…?」と戸惑うものでした。
けれど、なぜかその話がずっと心に残っていたのです。
木村秋則さんの語る “不思議な体験”
木村さんは雑誌『ムー』などでも何度か特集され、驚くような体験を語っています。
▲ UFOの内部に存在していたという「地球のカレンダー」
▲ 異星人との“テレパシー的な会話”
▲ 地球の未来に関する「2032年の予言」
聞けば聞くほど、「現実離れしている」と思う内容ばかりです。
でも不思議と、否定する気持ちにもなれなかったのは、木村さんの語り口に「作り話」を感じさせない静けさがあるからかもしれません。
彼にとって“信じてもらえるか”は重要ではなく、
ただ「体験したことをありのままに伝えている」──そんな印象を受けました。
信じる・信じないより大切なこと
この話を通して、私の中にひとつの視点が生まれました。
それは「すべてを白黒つけなくてもいい」ということ。
◎ 科学では説明できない感覚がある
◎ 頭で理解できなくても、心が反応することがある
◎ 自分の“感覚”を信じる力も、人生には必要だ
40代になってから、体や心にちょっとした“揺らぎ”を感じることが増えてきました。
昔は理屈でなんとか押し切っていたことが、今はそうもいかない。
そんな時に必要なのは、「頭」ではなく「心の声」に耳を傾ける時間なのかもしれません。
暮らしに活かせる “整え方”
この体験談から、私は日々の暮らしに取り入れていることがあります。
それは、「情報を一度、保留してみる」という習慣です。
◎ 驚いたときも、否定する前に“余白”をつくる
◎ 頭で考えるより、心の反応を感じてみる
◎ どちらでもない「グレーゾーン」を持つことを怖がらない
スピリチュアルな話に限らず、日々の選択や人間関係でも、
「すぐに結論を出さない」という整え方は、心にとても優しく作用します。
40代の私たちは、“情報”や“正解”に囲まれて生きてきました。
だからこそ今、少しずつ「感じること」に戻っていく時間が、必要なのだと思います。
フィクションが心を整えるときもある
木村さんの宇宙体験を、事実として受け入れる必要はありません。
でも、そこに触れることで、自分の心がふと緩む感覚があるなら──
それは、きっと“心の整え方”のひとつだと思うのです。
「たまには、心のフィクションに触れてみるのもいいかもしれません。」
事実かどうかよりも、「何を感じたか」を大切にする。
そんな余白を持った生き方を、40代からの“私時間”の中で、少しずつ育てていきたいと思っています。
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