「今日こそ、あれもこれも片づけたい」
そう思っていたのに、ふと時計を見るともう夕方。
結局あまり進まなかったな…と感じる日、ありませんか?
そんな私に、時間との付き合い方を見直すきっかけをくれたのが、“パーキンソンの法則”でした。
パーキンソンの法則って?
「仕事は、与えられた時間すべてを使い切るまで膨張する」
これは、イギリスの政治学者シリル・パーキンソンが提唱した法則です。
つまり、「2時間かけてやろう」と思えば2時間かかり、「30分しかない」と決めれば、30分で済ませられる。
与えられた時間の長さによって、仕事の量や質が変わってしまう、という人間の傾向です。
この法則に出会ってから、私は“時間がない”という思い込みを手放せるようになりました。
自分で締め切りを決めることが、自分を守る
40代に入ってから、以前のように無理が効かなくなってきたと感じます。
やる気がないわけではないけれど、集中力や回復力には波がある。
だからこそ、「時間に合わせて動く」暮らしではなく、
「自分で時間を区切る」働き方へ、少しずつ変えていきました。
たとえば、
◎ 「この作業は30分以内に終わらせる」
◎ 「13時までにやる」と時間を先に決める
◎ 「終わったらお茶の時間」と、小さなご褒美をつける
締め切りという言葉にストレスを感じていた昔の私には想像もつきませんでしたが、
“自分で決めた締め切り”は、不思議と自分を整える味方になってくれました。
私が実践している、ちょうどいい時間術
◎ タイマーは、自分を守る小さな道具
スマホのタイマーを「25分」にセット。
たったそれだけで集中スイッチが入り、思った以上に手が進む日もあります。
終わったら5分の休憩。
それを1セット、2セットと重ねるだけで、やらなきゃと思っていた作業が片づいていることも。
◎ スケジュールは、余白を前提に
予定は、なるべく“詰め込まない”ようにしています。
ぎゅうぎゅうにすると、何かひとつ崩れたときに心まで疲れてしまうから。
「余白の時間」をあらかじめ確保しておくと、心にも余裕が生まれて、結果的に効率が上がる気がしています。
◎ “ここまで”を決めると、今日が整う
1日のはじまりに、「今日はここまで」と小さなゴールを決めておくと、暮らしのリズムが安定します。
「夕食前までに終わらせる」
「夜は休むと決める」
そうやって、時間に区切りをつけることが、結果的に私を整える時間にもつながっています。
40代の今こそ、「時間の主人公」に
時間は、増やすことも戻すこともできません。
でも、「どう使うか」「どう切り取るか」は、自分で選べます。
40代は、暮らしも働き方も、“自分で舵を取る”時期。
無理に詰め込まず、「ちょうどよく働く」「ちょうどよく休む」感覚を持つことで、時間との付き合い方が変わっていきます。
誰かのペースではなく、“私らしいリズム”を整える。
時間の使い方に優しさを取り戻したことで、
私の毎日は、少しずつ穏やかで、心地よいものになってきました。

