44歳と60歳、老化の節目を知ってはじめる“私らしい健康習慣”

④【美容・健康】

40代を過ぎてふと気づくことがあります。疲れやすくなった、肌の調子が変わった、体重が増えやすくなった…。じつは、私たちの体は「44歳」と「60歳」という二つの節目で大きな変化を迎えます。これは単なる実感だけでなく、スタンフォード大学など世界の最新研究からも明らかになっている事実です。

今回は、この二つの大切なタイミングが示す体の変化と、40代から60代へ向けてどんなことを意識すればよいのか、心地よい暮らしを支えるヒントとともにご紹介します。

44歳は“老化の入口”ともいえる大切な節目

まずは44歳前後で起こる体の変化。ホルモンバランスの乱れが代表的で、女性なら更年期の始まりを感じるエストロゲンの減少、男性はテストステロンの低下が進みます。これが気分のゆらぎや疲れやすさの一因に。

さらに脂質代謝や血糖値のコントロールも少しずつ難しくなり、カフェインやアルコールへの耐性も下がりがち。体重増加や内臓脂肪の蓄積が起きやすくなります。

肌ではしわやたるみ、弾力の低下が気になりはじめ、疲労感や体力の減少も現実味を帯びてきます。加えて、心血管疾患や高脂血症などの成人病リスクも増大していくのが特徴です。

60歳は老化が“急激に進む”二つ目の節目

そして60歳前後になると、体の防御機能がぐっと落ちます。免疫力の低下により慢性的な炎症が増え、腎臓や心臓の機能も衰えが目立ってきます。高血圧や動脈硬化のリスクも一気に上昇。

皮膚や筋肉の萎縮や再生力の低下も顕著になり、筋肉量や骨密度の減少も進行します。見た目や体調における老化の影響が、よりはっきりと実感できる時期と言えます。

老化は緩やかではなく“段階的”に進む

これらの変化は、じつは段階的に、しかも急に進むことがわかっています。多くの研究で、老化の加速は44歳と60歳を境に「崖のように」変化が起こることが示されているのです。

だからこそ、この二つの節目は「今の自分の体を見直し、健康習慣を整える絶好のタイミング」として、とても大切にしたいもの。

40代から60代へ向けて、私が取り入れたい生活習慣

ホルモンバランスを味方に

44歳頃からはホルモンの変化に負けないよう、バランスの良い食事と適度な運動を心がけます。とくに女性は更年期症状のサポートを専門医と相談しながら行うと安心です。

◎ ゆっくりめぐる血流を意識する

抗酸化作用のあるルイボスティーや軽いウォーキングなど、血液循環を促す習慣を日常に取り入れたいですね。代謝の低下を防ぎ、体調を整えるのに役立ちます。

筋力を守る

筋肉量や骨密度の減少をゆるやかにするため、無理のない筋トレやカルシウム、ビタミンDの補給を意識。長く歩ける体をつくる第一歩です。

免疫力の維持

60歳前後の免疫低下に備えて、食事や睡眠、ストレスケアをしっかり。心の余裕も免疫には大切なエッセンスです。

自分らしく、心地よく歳を重ねるために

44歳と60歳の節目を迎えるたびに、「変わっていく体を受け入れ、私らしく整える」時間をつくってみませんか?最新の科学は、年齢に伴う体の変化を受け入れながら、適切なケアで心地よさを保てることを教えてくれています。

日々の小さな習慣が、私たちの未来の健康と暮らしの質をつくります。今日からできることをひとつずつ増やして、輝く毎日を一緒に目指しましょう。

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