前回記事に書いたように、私は2週間前から午後のコーヒーをやめました。約20年、当たり前のように毎日飲んでいた一杯。そんな習慣をふと見直したのは、慢性的な疲れや胃の不調を感じ始めたからです。
「このままで大丈夫かな?」という小さな違和感が、私の暮らしに静かな変化をもたらしました。
最初の数日は、頭がぼんやりして強い眠気に襲われる日々。まさにカフェイン離脱の辛さを体感し、「自分はこんなにもカフェインに頼っていたんだ」と改めて気づかされました。
でも、その反面で、夜の眠りの質が確実に良くなっている実感もありました。寝つきが良くなり、夜中に目が覚める回数も減り、朝の目覚めがすっきりと軽やかに。
これまでの私は、睡眠時間の長さばかりに目を向けていましたが、40代になった今は「眠りの質」こそが心身の健康に欠かせないことを感じています。
40代からの睡眠改善は“自分へのやさしさ”
仕事や家事、さまざまな役割をこなす40代女性は、忙しい毎日の中で自分の体と心に向き合う時間がどうしても後回しになりがちです。
私も無理を重ね、疲れに気づかずカフェインでごまかしてきました。でも、そのツケは身体の不調となって現れます。
今回の経験は、「無理をしないこと」「自分の体の声を聴くこと」の大切さを教えてくれました。
これからこのシリーズでは、私が実践している柳沢正史先生推奨の睡眠環境の整え方や生活リズムの見直しを中心に、具体的で続けやすい睡眠改善法を丁寧に紹介していきます。
◎ 寝室の明るさや温度調整
◎ 枕やマットレスの選び方
◎ 朝日の浴び方や生活リズムの整え方
◎ 就寝前のスマホやカフェインの控え方
◎ 入浴のタイミングや運動の取り入れ方
これらは誰でもできる工夫でありながら、確実に眠りの質を向上させるポイントです。
睡眠は“明日の私”を育てる時間
睡眠はただ身体を休めるだけでなく、心を整え、次の日の自分を作る大切な時間。
40代からの私たちには、質の良い眠りが何より必要です。無理に睡眠時間を削って頑張るよりも、「どうしたらぐっすり眠れるか?」を見つめ直すことが健康と美しさの秘訣。
私はこの変化を通じて、生活の質がぐっと上がることを実感しています。眠りの改善は、生活のリズムを整え、自分をもっと大切にするための第一歩です。
これからの連載で、同じ40代の皆さんと一緒に、自分らしい睡眠と心地よい暮らしを取り戻していきたいと思います。
次回は、日中のだるさやイライラ、肌トラブルなど、知らず知らずに現れる「眠れていないサイン」について深掘りしていきます。
【関連記事】
▷ コーヒーをやめて2週間。眠気との闘いと、私に訪れた静かな変化
▷ 第2回:「私、ちゃんと眠れてる?」40代から気づく眠りのサインと体の声
▷ 第3回:ショートスリーパーじゃなかった。私が間違っていた睡眠への思い込み

