今日は「レジリエンス」という、最近よく耳にする言葉について、私自身の体験を通してお話ししてみたいと思います。
レジリエンスとは、「心の回復力」や「しなやかさ」と訳されることが多い言葉。
強くなるというよりも、落ち込んでも、疲れても、また自分のペースで戻ってこられる力のことを指します。
40代になった今、私はこの“しなやかさ”が、心地よく暮らしていくために欠かせないものだと実感するようになりました。
無理しない。だけど戻ってこられる自分でいる
20代、30代の頃は、落ち込むことや立ち止まることを「弱さ」だと感じていました。
たとえば、仕事で思うような結果が出なかった日、家事や育児で心がいっぱいいっぱいになった日。
● 「もっと頑張らなきゃ」
● 「こんなんじゃダメだ」
と、自分を責めてしまうことがよくありました。
でも40代になって、気づいたんです。
◎ 心や体には波があること。
◎ 頑張らない日があってもいいこと。
何より、無理に立ち直ろうとしない方が、自然と回復できることもあると。
たとえば―
● 朝からなんとなく気分が重たい日
● 理由もなく涙が出そうになる日
そんな日は、意識的に「がんばらない」と決める。
ただ静かに、丁寧に過ごすことを自分に許す。
それだけで、心がすっと軽くなる瞬間が増えました。
これが私のレジリエンスの始まりだったのかもしれません。
レジリエンスは、“柔らかく立ち直る力”
レジリエンスと聞くと、強くて折れない心を想像するかもしれません。
でも、私が感じているのは少し違います。
強い人とは、傷つかない人ではなく、
傷ついたあと、また自分らしく戻ってこられる人。
何度でも戻ってこられる、しなやかな力。
それこそが、大人になった今の私たちに必要な強さなのだと思います。
そしてこの力は、特別なトレーニングや環境がなくても、
日々の小さな習慣や、自分への優しいまなざしで、少しずつ育てていくことができるものです。
私のレジリエンスを育てる、やさしい習慣たち
私が日々実践している、“戻る力”を支える習慣をいくつかご紹介します。
どれもとてもシンプルなものばかりです。
◎ ハーブティをゆっくり飲みながら、静かな時間をつくる
→ 頭の中のざわざわが落ち着いていきます。
◎ 「できなかったこと」ではなく「今日やれたこと」に目を向ける
→ 自分を責める気持ちから離れられます。
◎ 気分が沈んでいるときは、完璧な家事を目指さない
→ 手を抜くことは、悪いことじゃありません。
◎ 「今日もよくやったね」と、自分に声をかける
→ どんな日も、自分を味方にしてあげられます。
これらの習慣が、少しずつ私の“心の柔軟性”を育ててくれているように感じています。
40代からの私時間と、“戻る力”の育て方
40代は、体や心、環境にも変化が多い時期です。
だからこそ、無理をしないこと、頑張りすぎないこと、戻ってこられる力を信じることがとても大切。
レジリエンスとは、折れない心ではなく、
何度でも“私らしく戻ってこられる”やさしい強さ。
◎ 心が疲れたら、ハーブティを飲んでひと休みする
◎ 頑張れない日は、頑張らない
◎ 自分の機嫌は、自分で少しずつ整える
そんな風に、自分の心とゆっくり向き合える私時間を、これからも大切にしていきたいと思っています。

