『ハーブと花言葉で綴る、私時間の小さな物語』第1章:ティーガーデンハーブ ~ マロウ

④<ナチュラルケア・ハーブ>

〜飲んで整える私時間〜
心身を癒し、ほっと一息つけるハーブティーに最適なハーブたち。
花言葉と効能、飲み方を紹介。

花が色を変える魔法のティーで、心も少し自由になる

40代になってから、自分の中にある“苦手な感情”とも静かに向き合えるようになりました。
人に言えない小さな不安や、手放せない想い。
そんな心の揺らぎに、ただ寄り添うこと。それが、今の私にとっての「整える」という意味かもしれません。

そんな時間に寄り添ってくれたのが、マロウ(ウスベニアオイ)というハーブでした。

ハーブティーにすると、透き通った青色に抽出され、時間が経つにつれて、ゆっくりと紫やピンクへと色を変えていきます。
その様子は、まるで「気持ちが少しずつ変化することを許してくれる」ような、色の魔法のようです。

マロウの花言葉は、「熱烈な恋」、そして「苦手克服」。

少し相反するように見えるこの2つの言葉が、私たち40代の“心のゆらぎ”を優しく映しているようにも感じるのです。

マロウ(マローブルー)とは?

変化を受け入れる、静かな強さのハーブ

マロウ(英名:Mallow、学名:Malva sylvestris)はヨーロッパ原産のハーブで、
青紫の可憐な花を咲かせるウスベニアオイの仲間。
特に乾燥した花をティーにすると、鮮やかなブルーからパープルへと色が変化することで知られています。

昔から「喉のハーブ」として親しまれ、ヨーロッパでは咳や喉の不調の際によく使われてきました。

でも今の私にとって、マロウはただのハーブではありません。
“自分の変化を許し、受け入れる”というメッセージをくれる存在なのです。

花言葉「熱烈な恋」「苦手克服」に込められたメッセージ

「熱烈な恋」は、かつての自分を思い出させてくれました。
誰かや何かに夢中になった気持ち。理屈じゃない心の動き。
そんなまっすぐさが、年齢を重ねた今、少し遠く感じていたのかもしれません。

一方で「苦手克服」という言葉は、自分自身の壁をやさしく照らしてくれました。

人間関係の距離感、変化への不安、未来への戸惑い。
40代になっても“苦手なもの”はなくならないけれど、
そのままの自分を受け止めて、「少しだけ向き合ってみよう」と思えるようになったのです。

マロウの効能と飲み方

◎ 体を整える効能

喉・気管支のケア:粘膜を保護し、乾燥や咳にやさしく作用。

消化器のサポート:胃の粘膜を保護し、食後の不快感を和らげる。

抗炎症作用:肌や粘膜の炎症を抑えるはたらき。

デトックス:むくみが気になるときにも。

◎ 心を整える効能

不安や緊張の緩和:変化の時期の揺らぎに寄り添う。

気持ちの切り替えをサポート:心のリセットに。

感情の滞りをほどく:悩みを抱え込みがちなときに。

◎ 飲み方

① ドライフラワー(1杯につきティースプーン1〜2杯)をティーポットまたはカップに。
② 熱湯を注ぎ、約5分間抽出。最初は青〜紫がかった色に。
③ レモン果汁を数滴加えると、ピンクに変化(自然のpH反応)。

※ブレンド例:ペパーミント、ラベンダー、レモンバームなどと相性◎。

この美しい色の変化そのものが、“整える時間”のはじまりになります。

変化をこわがらない「私時間」を

マロウティーを飲む時間は、私にとって「整える」というより、
“変化をこわがらないための静かなリハーサル”のような気がしています。

今日の気分は少し落ち込み気味。昨日は前向きだった。
でもそれでいい。心の色も、空の色のように変わっていいのです。

変化は不安ではなく、“新しい私に出会う入り口”かもしれません。

花の色が教えてくれた、私のリズム

色が変わるハーブティーを見ながら、
「私も変わっていい」「どんな色も、私の一部なんだ」と、そっと思えた時間。

苦手なものに立ち向かう強さも、
何かに夢中になる心の熱さも、
どちらも私の中に、ちゃんと残っていたんだと気づかせてくれました。

これからも、変わっていく私自身を楽しみながら、
マロウティーの色のように、やさしく心をほどいていきたいと思います。

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