「短くても寝たらOK」は本当?私が信じていた思い込み
40代になるまで、私は「眠る時間が多少短くても、眠れたらOK」と思っていました。
むしろ、「私は睡眠時間が短くても平気」=「頑張ってる証」のように感じていたのです。
でも、それが 自分の体をじわじわと疲れさせていた原因 だったと気づいたのは、日中の不調や集中力の低下が続いたある日。
「もしかして、私……ショートスリーパーじゃなかった?」そう思い始めました。
忙しい=睡眠時間が短くていい、は危険だった
「ショートスリーパーでも元気に過ごす人」を見かけるたび、「私もそうなれたら」と憧れていました。
でも、40代になってからは、
● 日中のぼんやり感
● 頭がすっきりしない感じ
● 食欲の乱れや肌荒れ
が増え始め、さすがに無視できなくなりました。
実は「眠れている」と思っていても、体や脳はしっかり回復していなかったのです。
体内時計の重要性 ― 柳沢先生の研究から学んだこと
私が“睡眠を見直すきっかけ”になったのが、柳沢正史先生の研究を知ったことでした。
「睡眠は単に“体を休める時間”ではなく、全身のリズムを調整する“時間の栄養”である」と。
特に印象的だったのが、「体内時計がずれると、睡眠時間が足りていても質が悪くなる」という言葉。
つまり、“何時間寝たか”よりも、“いつ寝たか・どんなリズムか”が重要だったのです。
睡眠は“ただの休憩”ではない。“回復と調整”の大切な時間
私たちの体は、睡眠中に「回復」と「調整」という大切な作業をしています。
◎ 細胞の修復
◎ 記憶の整理
◎ ホルモンバランスの調整
◎ 免疫力の維持 など…。
「ただ横になっているだけ」ではなく、体の中では多くの作業が進んでいる。
それを知らずに、ただ“時間を削る”ことばかり考えていた私は、大切な回復のチャンスを逃していたのです。
私の勘違いを正してくれた、暮らしの見直しポイント
この気づきをきっかけに、私は睡眠の“時間”と“リズム”を少しずつ見直し始めました。
例えば─
◎ 就寝時間を一定にする
◎ 朝はカーテンを開けて自然光を浴びる
◎ 寝る直前のスマホ時間をやめる
◎ 無理に「早起き」しない(起床も一定に)
劇的な変化ではありませんでしたが、日中の集中力と気持ちの安定感が増したことで、「あ、整ってきてるな」と感じることができました。
思い込みを手放したら、体と心が軽くなった
「睡眠時間は短くても平気」
「私は寝なくても大丈夫なタイプ」
そう思い込んでいた頃は、なぜかいつも焦っていて、自分に余裕がありませんでした。
でもその思い込みを手放した今、心も体も“本当の回復”が始まった気がしています。
40代だからこそ、「自分に合った睡眠」の大切さに気づくことができた。
これからは、自分の眠りをもっと信じて、いたわる時間を大切にしていきたいと思います。
思い込みから自由になることで、眠りも人生も整う
40代は、「これまでの思い込み」を見直すチャンス。
特に、睡眠に対する考え方を変えるだけで、毎日の質が大きく変わることを実感しました。
眠りを“削るもの”ではなく、“回復の時間”と捉えて、自分を整える土台に。
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