40代になると、仕事や家庭、社会的な役割も重なり、心が忙しく揺れ動くことが多くなりますよね。
そんなときに心の軸を失わず、静かに「自分の中心」を感じることができれば、毎日が少しずつ穏やかに変わっていきます。
その「心の中心」を象徴し、静かな安定感をもたらしてくれるのが、日本神話の「天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)」です。
天之御中主神とは?
宇宙のはじまりに現れた「造化の三神」のひとりで、天の真ん中におわす「中心の神」。
目に見えない心の奥底の軸、揺るがない「真ん中」を意味します。
多忙な40代の私たちにとって、心の揺れを整え、内面の安定を育てることは、健やかな暮らしの要ともいえるでしょう。
心の“中心”を保つことの大切さ
40代の毎日は、仕事や家族、社会的な役割に追われるなかで、感情がざわつきやすいもの。
イライラや不安、焦りが心の軸を揺らし、自分自身の声が聞き取りにくくなることも。
「中庸(ちゅうよう)」とは、極端に振れずにバランスを保つこと。
天之御中主神は、この中庸の状態を保つための力を授けてくれる存在とされています。
心の軸が整っていれば、外部の変化に振り回されず、自分らしい選択がしやすくなります。
天之御中主神の知恵を日常に取り入れる3つの方法
私が心がけている、小さな実践をご紹介します。
① 毎朝3回の深呼吸で「心の中心」に意識を向ける
忙しい朝でも、ゆったりと呼吸を繰り返すことで、心が静まり内側の軸を感じやすくなります。
② 感情が揺れたら、身体をほぐして心を落ち着ける
イライラや不安がわいたときは、軽いストレッチや深呼吸で体の緊張をゆるめてみて。
体がゆるむと、感情の波もおだやかに。
③ 自分に向けた肯定の言葉を日常に取り入れる
「私は大丈夫」「私のペースでいい」と静かに声に出してみると、内なる軸が強くなります。
40代の私時間に、静かな安定感を
天之御中主神は、華やかな奇跡をもたらす神様ではありません。
ですが、毎日の暮らしに静かな安心感と揺るがない心の軸を育てる力をそっと与えてくれます。
変化の多い40代は、外も内も揺れやすいもの。
そんなときこそ、自分の心の中心を感じる習慣を取り入れてみてください。
日々の喧騒の中で、静かな自分に戻る時間は、きっと心地よい私時間になります。
あなたの毎日が、穏やかでしなやかな軸の上にありますように。

