“寒さ”から身を守る防災リュック ― 40代の私が見直した、秋からの備えと心がけ

①<防災>

災害への備え、「寒さ対策」はできていますか?

防災と聞くと、まず思い浮かぶのは非常食や懐中電灯など「モノの備え」かもしれません。
でも実際の災害時には、「暑さ」や「寒さ」といった体感温度のストレスが、想像以上に心身を消耗させることがあると感じています。

私自身、40代になって体の冷えを強く感じるようになってから、「寒さは命に関わる問題かもしれない」と、少しずつ防災リュックの中身を見直すようになりました。

なぜ寒さ対策が必要なのか?

秋から冬にかけての災害では、避難所や車中泊での冷え対策が必要になることがあります。
とくに女性は、体温調節の難しさや、更年期による冷えなどが重なると、少しの寒さでも体調を崩しやすくなります。

また、「電気や暖房が使えない」という前提に立つと、衣類や小さな工夫が自分の命を守る手段になるのです。

私が防災リュックに追加した“寒さ対策グッズ”

ここでは、私が実際に防災リュックに追加した「寒さをしのぐためのアイテム」をご紹介します。
どれも小さくて軽いけれど、あるだけで安心感が違います。

① 帽子・ニットキャップ

頭からの熱の放出は意外と多いもの。軽く折りたためるニット帽を常備しています。

② 厚手の靴下

冷えると眠れない足先。毛混やウール素材の厚手靴下は、避難先でも心強い味方です。

③ 手袋(スマホ対応)

手の冷えは想像以上に不快感があります。スマホ対応の薄手手袋なら、操作性も保てます。

④ 使い捨てカイロ(貼るタイプ・貼らないタイプ)

常温保存ができる使い捨てカイロは、簡単に体温を確保できる防寒の基本。
私は背中や腰に貼れる「貼るタイプ」と、手で握れる「貼らないタイプ」の両方を入れています。

⑤ アルミ保温シート

防災グッズの定番。体に巻くだけで体温を閉じ込めてくれる、軽くて頼れる存在です。

“心地よさ”を保つことが、心の安定にもつながる

寒さは、体力だけでなく気持ちもじわじわと削っていきます。
冷たい空間、冷たい寝具、冷たい衣服—想像するだけで、気分が沈んでしまいそうですよね。

だからこそ、少しでも自分を守れる備えがあることは、心の安心感にもつながるのだと思います。

完璧じゃなくていい。小さな備えを重ねていく

防災リュックも、最初から完璧を目指さなくて大丈夫。
私は季節ごとに見直すようになってから、「その時期に合った備え」を少しずつ整える習慣ができてきました。

春夏には暑さ対策、秋冬には寒さ対策。
暮らしの延長線上で“今できること”を足していく—そんなふうに、肩の力を抜いて備えていくことが、私にはちょうどよかったのです。

暮らしの中に、そっと「寒さから身を守る備え」を

災害は、いつ・どの季節に起こるかわかりません。
だからこそ、季節に応じた防災意識を持っておくことは、40代からの私たちにとって、とても大切な“自分を整える暮らし方”の一部ではないでしょうか。

寒さに備えることは、あたたかさをつくること。
それは同時に、自分自身へのやさしさでもあるのだと思います。

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