40代に入ってから、「なんとなく枯れてきたな」と感じる瞬間が増えました。
肌のツヤや髪のハリだけでなく、感情や気力の面でも、
以前より“乾いている”ように思うことがあるのです。
でも最近、そんな「枯れ」を悪いものだと感じなくなりました。
それは、枯れることと、枯れさせないことは違うと気づいたからです。
「枯れる」は自然、「枯れさせない」は選択
植物も、季節によって葉を落とし、栄養を根に戻して冬を越えます。
それを“老い”ではなく“次に咲くための準備”と考えると、
40代の私たちも同じように、“深く根を張る時期”なのだと思います。
年齢とともに、肌が乾燥しやすくなったり、心が疲れやすくなったり。
それは「もう若くない」のサインではなく、
「これからの自分をどう育てるか」のチャンスなのです。
枯れさせないために、私がしていること
「うるおい」は、化粧水だけでは生まれません。
体と心の“内側”を潤すことが大切です。
◎ 水分を我慢しない。 喉が渇く前に常温の水や温かい飲み物を。
◎ 体を冷やさない。 レッグウォーマーや腹巻きで“お腹と足元”を守る。
◎ タンパク質と鉄を意識する。 血を作る食事で“巡り”を良くする。
◎ ゆっくりお風呂に浸かる。 湯気の中で呼吸を整える。
◎ 言葉を選ぶ。 否定よりも「大丈夫」「ありがとう」と口に出す。
こうした小さな積み重ねが、
肌や表情、そして心のうるおいに少しずつ現れてきます。
枯れない人は、“内側で咲いている”
年齢を重ねると、どうしても外見の変化に目がいきがちです。
けれど、40代を過ぎてから思うのは、
「外側の艶」よりも「内側の光」こそが、その人を輝かせるということ。
誰かと比べることをやめ、
「今の私にできるケア」を淡々と続けていくと、
不思議と表情がやわらかくなり、周りにも安心感を与えます。
“枯れない人”とは、若さを保っている人ではなく、
自分を丁寧に育て続けている人なのかもしれません。
40代は「潤い直し」のタイミング
私たちの体も心も、これまでの頑張りで少し乾いているだけ。
焦らずに、丁寧に水をあげるように、自分を潤していけばいい。
大切なのは、“無理に咲かせようとしないこと”。
枯れそうなときは、立ち止まり、休む。
休むこともまた、「枯れさせない」大切なケアのひとつです。
40代は、これまでの自分に感謝をしながら、
これからの“しなやかな私”を育てる時期。
美しさは、もう“与えられるもの”ではなく、
自分の手で静かに育てていくものなのだと思います。

