災害はいつ起こるかわかりません。特に火山噴火による火山灰は、健康や生活環境に大きな影響を与えます。40代になって体力や回復力の変化を感じる私は、日常の中でできる火山灰対策を少しずつ見直すようになりました。
健康面の対策 ― 呼吸器と目を守る
火山灰は非常に細かく、吸い込むと呼吸器に負担をかけ、目や皮膚にも刺激を与えます。そのため、外出時にはN95マスクやDS2規格の防塵マスク、ゴーグルの着用が必須です。
私自身、ホームセンターで工事用防塵マスクや活性炭マスク、ゴーグルを準備し、万一に備えています。屋内にいることができる状況では、窓やドアの隙間をテープやタオルで塞ぎ、灰の侵入を最小限に抑える工夫も欠かせません。
住宅・屋内の対策 ― 換気口と玄関を守る
換気口にはフィルターを取り付け、玄関には屋外用・屋内用マットを置いて靴底の灰を拭き取ります。私が使用しているのは、アルファー技研工業のエリアシリーズ給気口フィルター・24時間換気フィルターです。日常的に取り替えや掃除がしやすく、火山灰だけでなくほこりや花粉からも家族を守ってくれるので安心感があります。
屋根や外壁も安全を確認したうえで定期的に灰を取り除くことが、住宅のダメージ防止につながります。
火山灰の掃除・処分 ― 水で流さないのが基本
火山灰は水で洗い流すのは厳禁です。乾いた灰を放置すると舞い上がりますが、無理に流すと排水口が詰まり、住宅環境をさらに悪化させる原因になります。
掃除する際は灰を軽く湿らせ、ショベルやほうきで集めて丈夫なビニール袋に入れるのが基本です。自治体ごとに処分方法が異なるため、必ず確認するようにしています。
屋外の植物対策 ― 緑も守る
庭やベランダの植物も火山灰でダメージを受けます。光合成を妨げる灰は、シートや防水ネットで覆い、積もった灰は丸ごと取り除きましょう。手間はかかりますが、緑を守ることで日常の心地よさも維持できます。
車・機械の対策 ― 傷や故障を防ぐ
車や屋外の機械にも火山灰は大敵です。車にはカーカバーをかけ、ガレージがない場合は屋根のある場所に駐車することをお勧めします。
洗車する際は、火山灰を乾いた状態でこすると塗装に傷がつくため、水で湿らせてやさしく流すのがポイントです。屋外の機械もカバーをかけることで、故障や事故を防げます。
40代からの防災意識 ― 小さな安心を積み重ねる
40代になると、体力や回復力が若い頃ほど高くないため、災害時の備えは“心と体のゆとり”にも直結します。火山灰対策を通して、「小さな安心を積み重ねる暮らし」を意識することは、日常の心地よさを守ることにもつながります。
災害は避けられませんが、暮らしの中でできる準備や工夫が、私たちの生活を守り、心を整えてくれます。40代からの暮らしに必要なのは、完璧な備えではなく、少しずつ整えていく“小さな安心”なのです。

