〜食べて楽しむ、香り豊かな整えごはん〜
日々の料理に彩りとケアを。使い方、相性の良い食材、簡単レシピと花言葉を。
40代になってから、「食べること」はただの栄養補給ではなく、
心を整える行為になったように感じます。
忙しい毎日の中で、慌ただしく済ませていた料理も、
ひと手間をかけて香りを感じるようになると、不思議と心が落ち着く。
それは、体だけでなく感情までも“温めてくれる時間”なのかもしれません。
そんな私の台所に欠かせないのが、地中海の風を運んでくれるハーブたち。
太陽の光をいっぱい浴びた香りは、まるで小さな旅先からの贈りもののように、
毎日のごはんに彩りと前向きなエネルギーを添えてくれます。
第2章「キッチン&地中海ハーブ」では、
“食べて整える”私時間をテーマに、
暮らしに寄り添うハーブとその花言葉、心身を整える使い方をお届けします。
今回のハーブは―バジル(Basil)。
その花言葉は「神聖」「良い望み」。
バジルがくれる“前向きな香り”
バジルは、古代ギリシャで「聖なる草」と呼ばれてきたハーブ。
スパイシーで爽やかな香りには、どこか浄化のような清々しさがあります。
トマトやチーズと合わせれば食卓が華やぎ、
小さな鉢植えをキッチンに置くだけでも、
空間に生命力が満ちるような不思議な魅力を感じます。
40代になってから、心や体が“停滞”する日も増えました。
そんな時、バジルの香りがふっと鼻をかすめると、
「大丈夫、また新しい一日が始まるよ」と
そっと励まされるような気持ちになるのです。
その明るさこそ、花言葉「良い望み」の象徴。
未来を信じ、また自分のペースで歩き出す―
そんな前向きなエネルギーが、バジルには宿っているように思います。
バジルの効能とおすすめの食べ方
◎ 体を整える効能
・ 消化促進・胃もたれ解消
・ 血流促進・冷えの改善
・ 抗酸化作用によるアンチエイジング効果
・ 免疫サポート・抗菌作用
◎ 心を整える効能
・ イライラや不安を和らげる
・ 集中力を高め、やる気をサポート
・ 緊張を解き、穏やかな気分へ導く
◎ おすすめの使い方
・ トマトやモッツァレラチーズと合わせてカプレーゼに。
・ バジルソース(ジェノベーゼ)にしてパスタや魚料理に。
・ オリーブオイルに漬けて“香るドレッシング”として常備。
香りが立つのは火を止めたあとに加えるのがコツ。
ちょっとしたタイミングで、味わいも心も整います。
“整えごはん”で心を満たす
疲れた日や、何も作りたくない夜こそ、
バジルを使ったシンプルなパスタを作ってみてください。
湯気の向こうに立ちのぼるグリーンの香りは、
まるで気分をリセットしてくれるよう。
料理は、私たちの心を整える“瞑想”のようなもの。
五感を使って「今、この瞬間」に意識を向ける時間です。
花言葉「神聖」「良い望み」。
それは、きっと“日常をていねいに生きる”という
ささやかな祈りのようなメッセージなのかもしれません。
バジルの香りが台所に広がるたび、
今日も自分を大切にしたい―そう思える。
そんな「整えごはん」が、40代の私にとっての心のケアです。
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