40代を過ぎてから、「糖質は控えたほうがいい」「炭水化物は太る」といった言葉をよく耳にします。
でも本当に“炭水化物=悪者”なのでしょうか?
食を学び直す中で感じたのは、「大切なのは“量”より“質”と“組み合わせ”」だということ。
今回は、私が実践している炭水化物との心地よいつき合い方をお話しします。
炭水化物=悪者ではない。糖質と食物繊維の違いを知る
炭水化物とは、「糖質」と「食物繊維」を合わせた総称。
“糖質オフ”が注目されがちですが、実はこの2つにはまったく違う働きがあります。
◎ 糖質:脳や筋肉のエネルギー源。朝に糖質を取ると、集中力が上がりやすくなります。
◎ 食物繊維:腸内環境を整え、糖の吸収をゆるやかにする働きがあります。
つまり、炭水化物は「体を動かすエネルギー」と「体を整えるサポート」の両方を担う、欠かせない栄養素なのです。
むやみにカットしてしまうと、疲れやすくなったり、肌のハリが失われたりすることも。
私自身、昼食のごはんを抜いていた時期は、午後の集中力が続かず、結果的におやつをつまんでしまう…という悪循環に。
今は“炭水化物を味方にする食べ方”を意識するようになりました。
「血糖値の波」をなだらかにする食べ方
40代になると、ホルモンバランスの変化もあり、血糖値の上がり下がりが疲労感や眠気に直結します。
そこで私が実践しているのが、“血糖値の波をなだらかにする”食べ方。
◎ 最初に野菜、次にたんぱく質、最後に主食
食物繊維を先にとると、糖の吸収がゆるやかになり、血糖値の急上昇を防げます。
◎ 白米よりも“混ぜる”
白米に雑穀や玄米をブレンド。栄養価が上がるだけでなく、よく噛むことで満足感もアップ。
◎ 食後の軽いストレッチや散歩
食後に体を少し動かすことで、血糖値の上昇を抑え、エネルギーを効率よく使えます。
以前は「お腹いっぱい=幸せ」と思っていましたが、今は「体が軽い=心地よい」と感じるように。
ゆるやかな血糖値のリズムは、気持ちの安定にもつながると感じています。
40代女性におすすめの穀類 ― 自然のままの“エネルギー源”を味方に
「炭水化物を選ぶ」ことは、「どんなエネルギーで体を動かすか」を選ぶこと。
40代の今こそ、精製度の低い自然な穀類を意識したい時期です。
◎ 玄米:ビタミンB群やミネラルが豊富で、代謝を助けてくれます。
◎ 雑穀(押し麦・アマランサスなど):食物繊維が多く、プチプチ食感が楽しい。
◎ オートミール:ゆっくり消化される“低GI食品”。朝食に最適です。
◎ もち麦:水溶性食物繊維β-グルカンが腸を整え、満腹感を持続。
私は平日の朝はオートミール+豆乳+ナッツ、休日は玄米と具沢山の味噌汁。
気分や体調に合わせて“エネルギー源”を選ぶことで、自然と体も整っていくのを感じます。
炭水化物を整えることは、“私の元気”を整えること
若い頃は「食べない努力」で体をコントロールしていたけれど、
今は「上手に食べる工夫」で自分を整えるようになりました。
炭水化物は、決して悪者ではなく“私たちを動かす燃料”。
食べ方や選び方を少し見直すだけで、エネルギーが穏やかに巡り、疲れにくくなります。
食を整えることは、暮らしを整えること。
今日のごはんを“我慢の対象”ではなく、“自分を元気にする味方”として、丁寧に選んでいきたいですね。
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