【安心して任せられる介護タクシーの選び方】― 許可・資格・サービス内容をチェックして、“信頼できる1社”を見つける ―

①<介護>

祖父母通院やリハビリの送迎など、
「介護タクシーを頼みたい」と思う場面が増えてくる40代。
けれど、数ある業者の中から“信頼できる1社”を見つけるのは、簡単ではありません。

そこで今回は、実際に介護タクシーを利用している方や、現場のスタッフから聞いた
「良い業者を見極めるポイント」をご紹介します。

① 自治体・国土交通省の承認を受けているか

まず最初に確認したいのは、営業許可の有無です。
介護タクシーを運営するには、国土交通省の運輸局から
「介護タクシー営業許可(一般乗用旅客自動車運送事業の福祉輸送限定)」を取得する必要があります。

この許可を持っている事業者は、

◎ 普通二種免許を持つドライバーが在籍している

◎ 安全基準を満たした車両・設備を使用している

◎ 運賃が運輸局により認可されている

といった条件をクリアしている証拠になります。

無許可で営業している場合は、万が一の事故やトラブル時に補償が受けられないケースもあるため注意が必要です。
公式サイトや車体の表示、もしくは自治体の福祉課窓口で確認しておくと安心です。

② ドライバーの「介護資格・研修修了」をチェック

介護タクシーは、単なる送迎サービスではありません。
乗降介助や移動時のサポートなど、介護の知識と対応力が求められます。

信頼できる業者のドライバーは、次のいずれかを修了・保有していることが多いです。

◎ ケア輸送サービス従事者研修

◎ 福祉タクシー乗務員研修

◎ 介護福祉士または訪問介護員(ホームヘルパー)資格

これらの資格を持つ人は、身体の状態に合わせた安全な介助方法や、
利用者のプライバシーに配慮した接し方を学んでいます。

③ 要介護認定やケアプランとの関係を理解しているか

介護タクシーの利用には、要介護1以上の認定を受けていることが前提となる場合があります。
そのため、事業者がケアマネジャーや介護保険制度の仕組みを理解しているかどうかも大切です。

利用者のケアプランに沿ってサービス提供ができる業者であれば、
送迎だけでなく、利用者の“暮らしの一部”として安心して任せられます。

サービス内容と料金体系が明確か

良い介護タクシーは、サービスの透明性が高いです。

予約・キャンセルのルール、
介助の範囲(玄関先まで/ベッドから乗車までなど)、
追加料金の有無─
これらが明記されているか、確認しましょう。

さらに、事前見積もりを出してくれる業者は信頼できます。
私がよく利用している介護タクシーのスタッフさんも、
「利用者さんが安心できるよう、見積もりを出すのが第一歩です」と話していました。

補助金・助成制度を活用できるか

介護タクシーの利用料金は、各自治体によって補助金や助成制度がある場合があります。
特に低所得世帯や障がい者手帳をお持ちの方は、
一部料金が補助されるケースも。

業者によっては申請のサポートをしてくれるところもあるため、
予約前に「助成対象かどうか」を確認しておくのがおすすめです。

信頼できる業者の見極めまとめ

チェック項目ポイント
営業許可運輸局の「介護タクシー営業許可」を取得している
ドライバー資格介護研修修了・介護資格保持者が在籍している
利用者対応要介護認定・ケアプランを理解している
サービス内容料金・介助内容が明確で見積もり可能
自治体支援助成制度に詳しく、案内してくれる

介護タクシーは、単なる移動手段ではなく、
「大切な人の暮らしを支えるパートナー」。

安心して任せられる業者と出会えれば、
通院のたびに感じる不安も少しずつやわらぎます。

家族や本人の気持ちに寄り添いながら、
“信頼できる1社”をゆっくり選んでいきたいですね。

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