自分の本音とつながる ― 心がブレない私になるために

②【生き方・考え方】

40代を過ぎてから、
「なんとなくモヤモヤする」「本当にこれでいいのかな」
そんな小さな違和感を抱く瞬間が増えました。

誰かの期待や世間の“こうあるべき”に合わせて生きてきた時間が長いほど、
“自分の本音”がどこにあるのか、見えにくくなってしまうものです。

でも実は、
この“モヤモヤ”こそが、心からのサイン。
「そろそろ自分の本音とつながろう」と教えてくれているのかもしれません。

本音とつながるとは、“正直に感じる”ことから始まる

「自分の本音とつながる」というのは、
特別なことではなく、日々の中で“正直に感じる”こと。

「嬉しい」「悲しい」「疲れた」「もう頑張りたくない」―
その感情を否定せず、そのまま受けとめてあげることです。

私自身、以前は“ポジティブでいなきゃ”と無理をしていました。
けれど、弱音を吐くこと、ため息をつくこと、
それも私の一部なのだと認められたとき、
心がすっと軽くなったのを覚えています。

本音を押し殺して「いい人」でい続けるより、
正直な気持ちをやさしく見つめるほうが、
ずっと穏やかに生きられるのだと気づきました。

自分の本音を見つける3つの習慣

私が「本音」とつながりやすくなったと感じるのは、
次の3つの小さな習慣を続けてからです。

① 1日の終わりに“心の声”を書き出す

誰かに見せるわけではなく、
今日感じたことをそのままノートに書く。
「疲れた」「うれしかった」「なんだか悲しい」
そんな一行でも、自分との対話が始まります。

② “やりたくないこと”を明確にする

やりたいことよりも、「やりたくないこと」を書き出すと、
自分の本音が浮かび上がりやすくなります。
私の場合、「無理な予定を詰め込む」「本心でない返事をする」
それをやめるだけで、心に少しゆとりが生まれました。

③ “体のサイン”を見逃さない

体はいつも、心の状態を教えてくれます。
肩が重い、呼吸が浅い、食欲がない―
それは“本音が置き去り”になっているサインかもしれません。
ゆっくりお風呂に浸かる、深呼吸をするだけでも、
心と体のチャンネルが自然に戻っていきます。

本音とつながると、暮らしが穏やかに変わる

自分の本音とつながるようになると、
人間関係の中でも無理をしなくなります。

「嫌われたくないから言えない」ではなく、
「私はこう感じる」と落ち着いて伝えられる。
その分、心が疲れにくくなり、
日常に“ちょうどいい距離感”が生まれます。

また、選択の基準も変わってきます。
「こうすべき」ではなく、「これが心地いい」。
そうやって選んだ行動は、結果にかかわらず、
自分の中に静かな納得を残してくれます。

40代というのは、
“他人の基準で生きる自分”を手放し、
“自分の本音に戻る”ための時間なのかもしれません。

心をゆるめて、自分の声を聴く時間を

本音とつながることは、
自分を甘やかすことではなく、
「本当の自分を大切に扱うこと」。

静かな時間の中で、
心の声を聴きながら、
少しずつ“自分に正直な暮らし”へと戻っていく。

それが、40代からの私時間を
もっと心地よく、豊かにしてくれる気がします。

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