避難時の情報収集には「スマホ」と「ラジオ」を活用する | 40代から見直す、日常の延長でできる防災

①<防災>

災害が起きると、普段通りに情報を得ることが難しくなります。
どのルートで避難すればよいのか、避難所は安全か―
不安な状況で正しい情報を得られるかどうかは、行動を左右します。

40代になり、体力や判断力に変化を感じる今。私は「情報を受け取る力」も暮らしの一部として、防災の中に取り入れるようになりました。

停電するとWi-Fiは使えない

災害時、多くの人が頼りにするのはスマートフォンです。
SNSやニュースアプリで手軽に情報を確認できますが、停電が起こると家庭のWi-Fiルーターは使えなくなります。

一方で、携帯電話の4Gや5G通信は、基地局がバッテリーや発電機で稼働している場合が多く、短期間であればインターネット接続が可能です。
いわゆる“ギガを消費する形”での通信ですが、SNSや防災アプリを使うことはできます。

ただし、停電が数日にわたると基地局も順次ダウンするため、スマホが使えなくなる可能性があります。
だからこそ、スマホのバッテリーを守りつつ、情報を受け取れる時間を少しでも長く確保することが大切です。

スマホ+充電手段で情報の命綱をつくる

私が用意しているのは、モバイルバッテリーと手回し充電器の2種類。

モバイルバッテリーは容量1万mAh以上のものを選び、常にフル充電で保管。停電時に数回はスマホを充電できます。

手回し充電器は、電気のない環境でも動かせる心強いアイテム。ライトやラジオ付きのタイプなら、一台で複数の役割を果たしてくれます。

車をお持ちの方は、シガーソケットを使った充電も便利です。ただし、屋内でエンジンをかけると一酸化炭素中毒のリスクがあるため、必ず屋外で換気を確保して使いましょう。

ラジオは最後まで頼れる情報源

スマホが使えなくなったとき、私たちを支えてくれるのがラジオです。

乾電池式や手回し式の小型ラジオは、電波さえ届けばどこでも情報を受け取れます。
災害時の緊急放送は、スマホよりも早く、そして確実に届くことが多いのです。

私は自宅に2台のラジオを用意しています。
ひとつは乾電池式で日常的に試聴できるもの。
もうひとつは手回し式で、避難リュックに常備。

あらかじめ自宅や職場などで電波の入りやすい場所を確認しておくと、いざというとき安心です。
地域防災マップやラジオ周波数も確認しておくと、情報の途切れを防げます。

情報を得ることは“心の安心”につながる

非常時に情報を得られるかどうかは、心の落ち着きにも直結します。
避難勧告や河川の氾濫情報、避難所の開設状況―
知ることで、焦らず行動できるようになります。

スマホとラジオ、この二つを揃えておくことで、情報の“途切れ”を防ぎ、安心感がぐっと増します。

日常の中で充電の習慣をつくったり、ラジオを一度試してみるだけでも、備えの効果は大きいのです。

“小さな備え”が、40代の暮らしを守る

40代からの防災は、無理をしないこと。
特別なことをせず、できる範囲で備えることが大切です。

スマホと充電器、そして小さなラジオ。
この3点を揃えるだけで、いざというときの安心感は格段に変わります。

情報を受け取る力は、私たちの心を守る力でもあります。
今日も暮らしの中に“備えの小さな習慣”を取り入れて、心地よく穏やかに過ごしていきたいですね。

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