40代に入ってから、以前よりも心の上下がゆっくり、でも深く揺れるようになりました。
気持ちのコンディションが整っている日はスムーズに動けるのに、
何となく元気の出ない朝が続くと、一日全体が重たく感じてしまう—
そんな経験、ありませんか?
私自身、「どうしたらもっと気持ちよく一日をはじめられるんだろう」と考えることが増えました。
そこで出会ったのが、今も続けている“朝の感謝をひとつだけ思い浮かべる”という習慣です。
大げさなものでも特別な意味を持つものでなくても構いません。
むしろ、日常の中の小さな“ありがたい”がちょうどいい。
・温かい布団から目覚められたこと
・朝の光が心地よかったこと
・お気に入りのマグを手にしたときのほっとする感覚
・家族が変わらず元気でいること
どれも、特別ではないけれど確かに「嬉しい」と思える瞬間。
その小さな感謝に意識を向けるだけで、心がすっとほぐれていくのを感じます。
感謝はスピリチュアルではなく、脳が“安心”を感じる仕組み
「感謝」と聞くと、スピリチュアルな印象を持つ方もいるかもしれません。
でも実は、脳科学の面から見てもとても合理的な行動なのだそうです。
感謝を思い浮かべると、脳では
・幸福感を生むセロトニン
・安心をつくる神経回路
・ストレスを和らげる領域
が活性化すると言われています。
つまり、
感謝をする → 脳が「満たされている」と受け取る → 心が整う
というとても自然な流れが起きているんですね。
40代になると、更年期の入り口でホルモンバランスが揺れたり、
情報の多さに気持ちが引っ張られたりすることも増えます。
だからこそ、外の要因に左右されない
“心の安全地帯”を自分の中につくることが大切。
その一歩として、朝の小さな感謝習慣はとてもやさしい方法だと感じています。
感謝で整うと、その日のご機嫌が底上げされる
朝にひとつ感謝を思い浮かべると、
その日の“ご機嫌の基準”がいつもより少し上がるような気がします。
もちろん、仕事でバタバタしたり、
予想外の出来事が起こって気持ちが揺れることはあります。
でも、一度ほんのり心が整っていると、
落ち込みすぎずに戻ってこられる。
まるで、朝の感謝が心のクッションになってくれるような感覚です。
とくに40代は、自分の気持ちの波と上手につき合っていく時期。
ちょっとした習慣が、その日の心の柔らかさをつくってくれます。
40代の私が選んだ、無理のない“整え方”
習慣を長く続けるには、できるだけシンプルであることが大切だと感じます。
そこで私は、「感謝はひとつでいい」と決めています。
ひとつだけなら、忙しい朝でも思い浮かびやすい。
「これを感謝しなきゃ」と構える必要もありません。
自然と目に入ったもの、心が軽く反応したものを、そっと拾うだけ。
続けていくと、
“日常に埋もれていた嬉しいこと”に気づく力が育っていくように感じます。
それは、40代の心にとってとても大きな味方になります。
感謝は、誰のためでもなく“自分のため”に
朝の感謝は、誰かに見せるためのものではありません。
ただ、自分のご機嫌を整えるための、小さなセルフケア。
40代の私にとって、
この習慣は一日の心を穏やかにするための土台になりました。
今日もどうか、無理のない一日になりますように。
そして、明日の朝もあなたにやさしい感謝がひとつ見つかりますように。

