40代になってから、「今日はなんだか流れが悪いな」と感じる日が少し増えました。
家事が思うように進まなかったり、仕事でふとしたミスをしたり。
気持ちが乗らないまま一日が過ぎていくと、以前の私はすぐに落ち込んでいました。
「どうして私だけうまくいかないのだろう」
「また失敗してしまった」
そんなふうに自分を責めてしまう癖が、ずっと抜けなかったのです。
けれど40代になった今、ふと思うことがあります。
“もしかしたら、何もかも順調にいく人生のほうが、案外つまらないのかもしれない。”
うまくいかない日の役割に気づいた40代
20代・30代の頃は、効率よく、ミスなく、要領よく生きることが正解だと思っていました。
「ちゃんとできる自分」でいることが、自分の価値と同じだとさえ信じていた気がします。
でも、心も体も少し変化し始める40代。
その頃から、こんな気づきが生まれました。
うまくいかない日は、“立ち止まる理由”をくれる日だということ。
忙しさに流されていた自分の足を、そっと止めてくれる。
頑張りすぎている心に、「少し休んでいいよ」と教えてくれる。
ただ順調に走り続けているだけでは出会えない景色が、
“うまくいかない日”の向こう側には広がっているのだと思うようになりました。
視点が変わると、生きるのがラクになる─ 私が大切にしている、3つの見方
① 波があるから、人生にリズムが生まれる
ずっと絶好調でいる人なんていません。
波があるから、気持ちにも体にも“ゆらぎ”が生まれます。
うまくいかない日は、そのリズムの谷の部分。
谷があるからこそ、また山の景色が美しく見える。
そう思うと、「今日は谷だな」と静かに受け止められるようになりました。
② “うまくいかない”は、変化の前触れ
40代になって気づいたことがあります。
調子が悪い時期って、じつは“変化の途中”であることが多いということ。
心も体も、新しいバランスに合わせようと必死に調整しているだけ。
むしろそれは、前に進んでいる証拠なのかもしれません。
③ 今の自分に合わなくなったものが浮き彫りになる
うまくいかない日は、「もうこのやり方は違うよ」と教えてくれるサイン。
同じように感じていても、自分の内側では確実に何かが変わっている。
そこに気づけた瞬間、自然と次のステージの扉が開いていく気がします。
心が折れそうな日に、そっと押してくれる“回復スイッチ”
うまくいかない日が続くと、心の中まで曇ってしまいますよね。
そんなとき、私が実践しているのが、次のような“小さな回復スイッチ”。
・ 深呼吸を一度だけ
・ 温かい飲み物を丁寧に飲む
・ 数分だけ外に出て空気を変える
・ 「できていること」を一つだけ探す
・ スマホから少し離れる
どれも特別なことではないのに、ふっと気持ちが軽くなる。
自分を立て直すきっかけは、案外こういう“小さなこと”なのかもしれません。
平坦じゃないから、人生は豊かになる
人生は、決して平らな道ばかりではありません。
でも、平坦じゃないからこそ、出会いが生まれ、気づきが生まれ、
心が震える瞬間に巡り合えるのだと思います。
うまくいかない日は、決して“悪い日”ではなく、
これからもっと良くなるための準備期間。
そう思えるようになってから、私は以前よりずっと生きやすくなりました。
40代は、自分のペースで深みを増していく大切な時期。
不完全な日も、停滞する日も、いつか必ず自分の味方になる。
今日も、ゆるりといきましょう。
あなたのペースで、大丈夫です。

