季節の変わり目や乾燥が進む時期、
「咳だけが長引く」「胸の奥がつまるような重さが気になる」
そんな経験はありませんか?
40代になると、
のどや気道の粘膜が思っている以上にデリケートになり、
ちょっとした風邪でも“治り切らない咳”が続くことがあります。
私も最近、気候の変化で喉が敏感に反応しやすくなり、
呼吸の浅さをふと意識する日が増えてきました。
そんな時、心強い味方になってくれるのが今回のハーブ、
マレイン(ビロウドモウズイカ) です。
北米では「呼吸のお守り」として長く愛され、
咳や痰、気管支のこわばりをやさしく緩めてくれる癒やしのハーブ。
40代の揺らぎやすい呼吸ケアにぴったりの存在です。
呼吸を整えるハーブ、マレイン
学名:Verbascum thapsus
産出国:カナダ・チリ・アメリカ
科名:ゴマノハグサ科
使用部位:葉
マレインには、
粘膜を保護する粘液質、
痰を切れやすくするサポニン、
炎症を落ち着けるフラボノイド
が豊富に含まれています。
その働きは、とてもシンプルで力強いもの。
◎ しつこい咳を落ち着ける
◎ 固まった痰をやわらかくして排出を助ける
◎ 気道の粘膜をやさしく守る
北米の先住民は葉を乾燥させて吸引に使っていたほど、
“呼吸に効くハーブ”として伝統的に親しまれてきました。
現代でも、
ナチュロパシー医やハーバリストが慢性気管支炎や咳に処方したり、
ドイツでは小児科の呼吸ケアにティーとして用いられたりと、
実は世界中で長い歴史を持つハーブです。
40代の私たちにとって、
「呼吸が深くなる」感覚は心の落ち着きにもつながるもの。
マレインはそんな“深い呼吸”を思い出させてくれる、
穏やかな相棒のような存在です。
日々に取り入れる、マレインの小さな習慣
私はマレインを、こんなタイミングでよく淹れています。
・咳が長引きそうだと感じた日
・乾燥で胸がつまるような朝
・風邪のあとに痰だけ残ってしまうとき
・午後になると息が浅くなる日
やさしい草の香りで飲みやすく、
単品でも十分ですが、
呼吸ケアに強い タイム や スウィートフェンネル との相性は抜群。
香りがふわっと広がり、胸の奥が軽くなるような感覚があります。
忙しい日でも、
カップの湯気をすっと吸い込むだけで気道が和らぎ、
呼吸のリズムが整っていくのを感じられます。
マレイン×タイム/スウィートフェンネルの咳ケアブレンド
【材料】
◎ マレイン(葉)…小さじ1
◎ タイム または スウィートフェンネル …小さじ1/2
◎ 熱湯…150〜200ml
【作り方】
① ブレンドしたハーブに熱湯を注ぐ
② 蓋をして10〜15分蒸らす
③ 細かい葉をしっかり濾してカップへ
※ 飲む前に香りを深く吸い込むと、胸〜喉がさらに楽に。
タイムは殺菌作用が強く、
スウィートフェンネルは気道を温めて痰をやわらげる力を持ちます。
マレインとの相乗効果で、咳ケアがさらに整いやすくなります。
家族で使える、やさしい呼吸ケア
マレインは比較的穏やかなハーブで、
家族の季節ケアにも取り入れやすいのが魅力です。
◎ 風邪のあとに咳だけ残るとき
◎ 子どもの乾いた咳
◎ 空気が乾く冬の“喉守り習慣”に
◎ 花粉時期の息苦しさのサポートに
伝統的には、
マレインの花をオリーブ油に浸した浸出油を点耳し、
中耳炎ケアに使う方法も知られています(※専門家と相談のうえで)。
呼吸が整うと、気持ちも自然と落ち着いていく。
40代の“心と体のつながり”を感じさせてくれるハーブです。
使うときの注意点
● キク科アレルギーのある方は慎重に
● 過剰摂取は避ける
● 持病のある方、薬を服用中の方は医師や専門家へ
● マレインは細かい毛状の成分があるため、必ず濾す
ハーブはやさしいからこそ、
体質を確かめながら取り入れることが大事です。
私の「マレイン時間」
◎ 朝:胸の重さがある日は、マレイン+スウィートフェンネル
◎ 昼:乾燥が気になる日は、薄めに淹れて喉をうるおす
◎ 夜:咳が悪化しやすい日は、香りを吸ってからゆっくり一杯
◎ 休日:呼吸を深めたい午後に、マレインティーでリセット
忙しい40代の生活の中で、
“深く吸って、ゆっくり吐ける”呼吸は大切なリズム。
マレインは、そのリズムを取り戻す小さな処方箋のような存在です。
ハーブの購入は
▶ グリーンフラスコ公式オンラインショップ
信頼できる品質と確かな情報で、毎日の【緑の処方箋】をより安心に。
【関連記事】
▷ 【緑の処方箋】スウィートフェンネル ― 胃にも心にもやさしい、“甘い風”のハーブ
▷ 【緑の処方箋】タイムの力で整える、家族と私の呼吸ケア

