40代に入って、体の声が以前よりずっとはっきり聞こえるようになりました。
疲れた日はむくみやすくなったり、ちょっと食べすぎただけで翌朝のコンディションに影響したり……。若いころは気にならなかった「食べものの質」が、そのまま心や体の状態に返ってくるのを実感します。
そんな中で、最近あらためて意識し始めたのが “超加工食品との付き合い方” です。
ゼロにしようとは思いません。でも、ほんの少し距離を置くだけで、体も心も静かに整っていくのを感じたのです。
超加工食品を知って気づいた、“なんとなく不調”の理由
超加工食品とは、産業的に高度に加工され、添加物や加工原料が多く使われている食品のこと。
インスタント食品、スナック菓子、清涼飲料、加工肉、マーガリン、菓子系パン──身近なものほど名前が挙がります。
海外の研究では、これらを多く摂るほど
・肥満や糖尿病
・心血管疾患
・一部のがん
・うつ症状や認知機能低下
などのリスクが高まる傾向が示されています。
私は専門家ではありませんが、40代の“ちょっと疲れやすい日”の感覚と、こうした研究結果が妙にリンクする瞬間がありました。
「食べたあとの重だるさや、気分の落ち込み。これって、体からのサインかもしれない」
そう思ったのです。
40代の私に必要だったのは、“完璧”ではなく“選び直す力”
とはいえ、超加工食品を完全にやめるのは現実的ではありません。
忙しい日の味方にもなるし、救われる瞬間だってあります。
だから私は、「やめる」ではなく
“選び直す”
という方法にシフトしました。
ゼロにしない。私が選んだ“ゆるい距離の取り方”
① 「選択肢をひとつ増やす」だけで心が軽くなる
時間がない日ほど、手軽なものに手が伸びがち。
でも、家に 果物・ヨーグルト・味噌汁の具・ナッツ など、すぐに食べられるシンプルな食材があるだけで選択肢が広がります。
「買ったものにするか、家にあるもので整えるか」
その“選べる感”が、気持ちのゆとりにつながりました。
② “プラス1品”を習慣にする
どうしても惣菜や冷凍食品を使う日もあります。
そんな日こそ、トマトを切る、納豆を添える、スープを足す。
ほんの一品でも足すと、体の落ち着き方が大きく変わりました。
“完全に避ける”より、“足す”ほうが私には合っていました。
心地よさは体にも伝わる。40代だからこそできる選び方
40代になって感じるのは、
「体に気をつかうこと」は、自分の機嫌を取ることと同じ
だということ。
食べものは、ただお腹を満たすものではなく、
・今日の元気
・今日の気分
・今日の思考の軽さ
そのすべてをつくってくれます。
超加工食品を“悪者”にするのではなく、
「自分が心地よく過ごせるために、何を選ぶと体が喜ぶか」
その視点だけで、食との距離がやわらかく整い始めました。
“ちょっと整える”積み重ねで、未来の私が変わっていく
超加工食品と上手に距離をとる暮らしを続けて感じたのは、
「今日の選択は、未来の私を守るということ」 でした。
完璧じゃなくていい。
頑張りすぎなくていい。
ただ、少しずつ“体がラクになる選び方”を続けていくだけで、
毎日の心地よさが、静かに積み重なっていく。
40代の暮らしは、思っていたよりずっとやさしく、あたたかい。
そんな気づきと一緒に、これからも私らしい食との付き合い方を見つけていきたいと思っています。
