〜 食べて楽しむ、香り豊かな整えごはん 〜
日々の料理に彩りとケアを。
使い方、相性の良い食材、簡単レシピと花言葉を。
40代に入ると、毎日の家事や仕事、家族の変化などに追われ、
気がつけば「自分のための時間」がどんどん小さくなっていきます。
そんな日々の中でも、キッチンに立ち、ハーブの香りにふれる瞬間は、
忙しい心をそっと緩めてくれる私の“小さな休息時間”。
今回取り上げるのは、甘くやさしい香りが特長の マジョラム(Marjoram)。
花言葉は 「幸福」「恵み」「優しさ」。
落ち込みやすい日や、気持ちがぎゅっと縮こまるタイミングに、
この花言葉と香りは40代の心に静かに寄り添ってくれます。
マジョラムがくれる“幸福の香り”
マジョラムは、ほんのり甘く、あたたかさを感じるハーブ。
深呼吸したくなるような丸みのある香りは、忙しい日常でピリピリしがちな心に、
「大丈夫、ちょっと休もう」とそっと手を添えてくれます。
40代の私たちは、家族のことも、仕事のことも、
そしてこれからの人生のことも考える時間が増える世代。
気づかないうちに心がぎゅっとこわばってしまう日もあります。
そんなとき、マジョラムの香りは心をあたたかく包み込み、
優しさが自分の中に戻ってくるような感覚をくれます。
花言葉の「幸福」「恵み」「優しさ」は、
“自分のための小さな癒し”を暮らしの中で大切にすることを
そっと思い出させてくれます。
マジョラムの効能とおすすめの使い方
◎ 体を整える働き
・ 血流を促し、肩や首のこわばりをケア
・ 胃腸の働きを整え、食後の重さをやわらげる
・ 自律神経のバランスをサポートして安定感をつくる
40代になると“冷え”や“重だるさ”を感じる日が増えてきますが、
マジョラムはそんな体の不調にもそっと寄り添ってくれます。
◎ 心を整える働き
・ 不安や緊張をやわらげる
・ 落ち込み気味の気分をふんわり持ち上げる
・ 深呼吸を促し、頭の中をクリアにする
仕事や家族のことが重なり、心がすり減りそうなときにも、
マジョラムの香りは“戻る場所”を作ってくれます。
◎ 相性の良い食材と風味の活かし方
・ 鶏肉、白身魚、じゃがいもとの相性が良い
・ トマトや豆料理にも馴染み、味にやさしい深みをプラス
・ オリーブオイルと合わせると香りがふんわり広がる
・ 乾燥マジョラムはひとつまみで十分香りが立つ
料理に少し加えるだけで、食卓がふわっとやさしく整い、
いつものごはんが“心をいたわる時間”に変わります。
“整えごはん”で心と体を満たす簡単レシピ
私がよく作るのは、
「マジョラム香るポテトとチキンのオーブン焼き」。
つくり方はとてもシンプル。
① 鶏もも肉とじゃがいもを食べやすく切る
② オリーブオイル、塩、こしょう、乾燥マジョラムをまぶす
③ オーブンまたはトースターで焼くだけ
焼いている間、キッチンに甘くあたたかな香りが広がり、
その香りを吸い込みながら深呼吸をすると、
体だけでなく心までふんわりほぐれていくのを感じます。
料理はただ“食べるため”ではなく、
自分を整えるための小さなセラピーであり、自分時間の入り口。
マジョラムは、その時間をそっと後押ししてくれるハーブです。
花言葉が教えてくれる“自分に優しくする選択”
「幸福」「恵み」「優しさ」。
この花言葉には、40代の私たちが忘れがちな
“自分を優先することの大切さ”が込められているように感じます。
誰かのために頑張る日が続いても、
今日のごはんにマジョラムをひとつまみ加えるだけで、
それは自分に向けた小さな贈り物になります。
忙しい日でも、香りと味をゆっくり楽しむことで、
心が静かに整い、「また明日も大丈夫」と思えるようになる。
そんな優しさをくれるのが、マジョラムというハーブです。

