30代半ばまでの私は、ずっと睡眠を削り続けていました。
パートナーの仕事の都合で、深夜にご飯を作って片づけ、気がつけば寝るのはいつも深夜3時。
そこから朝6時半に起きて仕事へ向かうという、今振り返るとかなり無理のある生活。
3時間半睡眠が、当たり前のように続いていた時期が長くありました。
当時は「まだ若いからなんとかなる」と思い込んでいましたが、30代後半に差しかかるころ、
疲れが抜けない、気持ちに余裕がなくなる、肌が不安定になる……そんな小さなサインが積み重なっていきました。
コロナ禍をきっかけに生活のリズムがいったん止まり、深夜のルーティンを見直すことに。
そこからは最低でも 6時間の睡眠 を確保するようになり、その変化は思っていた以上に大きなものでした。
集中力が戻り、思考がクリアになる感覚
まず実感したのは、集中力が戻ったことでした。
以前の私は仕事中にぼんやりしたり、タスクの切り替えがうまくいかないことが多く、
「自分ってこんなに効率が悪かったっけ?」と落ち込む日もありました。
ところが、6時間眠るようになってからは、
朝から頭が自然に動き出し、やるべきことにまっすぐ入っていけるように。
「同じ仕事なのに、心と体の負担が軽くなる」そんな感覚に驚かされました。
睡眠は思考の質を整える土台なんだと、身をもって感じています。
肌の調子が整い、自分の“自然な肌”が好きになった
次に驚いたのは、肌の変化です。
乾燥やくすみ、ちょっとした肌荒れが気になりにくくなり、
鏡を見たときに「あれ、なんだか調子がいい」と思う日が増えました。
特別に美容法を変えたわけでも、高い化粧品に頼ったわけでもありません。
ただ、しっかり眠るだけで、40代の肌はこんなにも変わるのだと実感しました。
“肌は夜つくられる”という言葉がありますが、まさにその通りでした。
朝が軽やかになると、一日がやさしく整う
以前は、起きた瞬間に体が重く、
「今日もなんとか頑張らなきゃ…」と気合いを入れないと動けない朝が多かった私。
6時間睡眠になってからは、
◎ 朝の目覚めが自然
◎ 頭と体がスムーズに動き始める
◎ 気分のウォーミングアップが早い
そんな変化を感じています。
朝が軽くなると、その日のスタートが驚くほどスムーズになります。
小さな変化ですが、積み重なると生き方そのものがやわらかく整っていくのを感じました。
情緒が安定し、イライラしにくくなった私
40代は、心の波が揺れやすい年代でもあります。
ホルモンバランスの変化、疲れやすさ、気分の乱れ—。
以前の私は少しのことでイライラしてしまう日がたびたびありました。
でも、睡眠を整えてからは、
◎ 気持ちの波が穏やかになる
◎ イライラが減って「まあいいか」と思える
◎ 心に小さなゆとりが生まれる
そんな“情緒の安定”を感じるようになりました。
心の柔らかさは、毎日の幸福感につながります。
睡眠が整うだけで、こんなに変わるのかと驚くほどです。
幸福感がじわじわと増えていく、小さな奇跡
睡眠を6時間確保するようになってから感じた最大の変化は、
日々の幸福感が増えたことです。
朝の光、散歩中の風。
以前よりも、その一つひとつを丁寧に“感じられる私”がいました。
眠りが深くなると、心がひらいてくる。
感覚が澄んで、ささやかな日常の中にある幸せを拾いやすくなる。
そんな小さな奇跡を、毎日の中で感じるようになりました。
睡眠はただの休息ではなく、
“暮らしそのものを整える力”だと、今ははっきりと言えます。
無理を続けていた過去の自分に、
「ちゃんと眠れば、こんなに楽になるよ」と教えてあげたい気持ちです。
