40代になってから、
「何もしていないのに、頭が疲れている」
そんな感覚を覚える日が増えました。
部屋はそれほど散らかっていない。
仕事も、山積みというほどではない。
それなのに、どこかスッキリしない。
その正体は、
終わっていない“小さなこと”たちでした。
片づけ途中の引き出し
途中まで書いて下書きのままのメール
返そうと思って、まだ返していない連絡
それらが静かに頭の中に残り続け、
知らないうちに心のエネルギーを使っていたのです。
そんな時に知ったのが、
ツァイガルニク効果という心理法則でした。
未完了のままが、心を疲れさせる理由
ツァイガルニク効果とは、
人は「完了したこと」より「未完了のこと」の方を強く記憶する
という心理現象です。
● 終わっていない用事
● 途中で止まっている作業
● 保留にしている決断
それらは、
「あとでやらなきゃ」という形で
頭の片隅に居座り続けます。
40代になると、
やること自体が増えるだけでなく、
体調・気力・時間の制限も出てくる。
だからこそ、
未完了が積み重なると
“やっていない罪悪感”だけが増えてしまうのです。
40代の暮らしに多い「終わらない小さなこと」
私の暮らしを振り返ってみると、
ツァイガルニク効果が働いていたのは、
こんな場面でした。
・あとで片づけようと思った書類
・途中まで考えて放置している予定
・「今は返せない」と思ったままの連絡
・完璧にやろうとして止まった作業
どれも、ひとつひとつは小さい。
でも、数が増えると
心の中は常に“未処理状態”になります。
40代の疲れやすさは、
体だけでなく、
思考の未完了から来ていることも多いのだと感じています。
モヤモヤを軽くする、私のツァイガルニク対処習慣
この法則を知ってから、
私は「ちゃんと終わらせる」ことよりも、
“完了の形を小さくする”ことを意識するようになりました。
私がやっているのは、次の3つです。
① 「途中でもOKな完了」をつくる
片づけなら、
「引き出し全部」ではなく
今日はこの一段だけ
仕事なら、
「完璧に仕上げる」ではなく
骨組みだけ作る
“途中”でも、
自分の中で「今日はここまで」と区切ると、
脳はそれを完了として認識してくれます。
② 未完了を“頭の外”に出す
やらなきゃ、と思っていることほど、
頭の中で繰り返されます。
だから私は、
思いついたら簡単に書き出し、
「今はやらない」と明確に決めます。
忘れない場所に置くだけで、
頭の中からは一度、解放される。
それだけで、
心のザワつきが驚くほど減りました。
③ 「終わらせる日」を先に決める
未完了がつらいのは、
いつ終わるかわからないから。
だから私は、
・今週中
・今月中
・体調が落ち着いたら
と、ざっくりでもいいので
終わらせる“目安”をつけています。
期限があるだけで、
未完了は「不安」から「予定」に変わります。
「全部終わらせなくていい」と思えた日
40代になって気づいたのは、
暮らしは、すべてが完璧に終わる日は来ないということ。
でも、
未完了を放置し続けるか
軽く区切りながら進むかで、
心の疲れ方はまったく違います。
ツァイガルニク効果を知ってから、
私は「終わらせなきゃ」ではなく、
「軽く区切ろう」と思えるようになりました。
未完了を減らすと、暮らしは静かに整っていく
◎ 未完了が減ると、
頭の中が静かになります。
◎ 静かになると、
今やっていることに集中できる。
◎ 集中できると、
暮らし全体が、少しずつ整っていく。
40代の私たちに必要なのは、
気合いや根性ではなく、
心を疲れさせない“仕組み”なのかもしれません。
今日、ひとつだけ。
「これで一旦完了」と区切れることを
つくってみてください。
その小さな完了が、
あなたの暮らしを、確実に軽くしてくれます。
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