花が咲く少し前、
土の中ではすでに準備が始まっています。
球根植物は、目立たない場所で栄養を蓄え、
休む時間を経て、季節が整ったときに芽を出します。
40代になってから、
この球根のリズムが、今の自分の暮らしと重なって感じられるようになりました。
球根は「ためて、休んで、育つ」
球根とは、多年草の地下部(根・茎・葉のいずれか)が肥大し、
養分を蓄えて休眠し、翌年の生長に備える器官のこと。
成長の前に、必ず「蓄える時間」と「休む時間」があります。
40代からの私時間も、
同じように整えていくことが大切なのかもしれません。
球根の種類と、暮らしに重ねるエネルギーのかたち
① 鱗茎(りんけい)
チューリップやヒヤシンスに代表される、
短い茎のまわりに肥大した葉が重なった球根です。
一枚一枚は薄くても、重なることで大きな力になります。
人との関係、経験、日々の積み重ね。
40代までに重ねてきたものは、
すでにしっかりとした土台になっています。
② 球茎(きゅうけい)
グラジオラスやクロッカスのように、
茎そのものが丸く肥大したタイプ。
必要なものをぎゅっと凝縮する力。
時間も体力も限られる40代だからこそ、
選び取る暮らしが心地よさにつながります。
③ 根茎(こんけい)
レンコンやスズランのように、
地下茎が横へ広がるタイプ。
ひとりで頑張るより、
ゆるやかなつながりの中で支え合う。
安心できる居場所や人との距離感が、
心を穏やかに保ってくれます。
④ 塊茎(かいけい)
ジャガイモやシクラメンのように、
外側の皮を持たない塊状の茎。
役割や肩書きを離れたときに残る、
「私自身」の芯。
40代は、その中心を見つめ直す時期でもあります。
⑤ 塊根(かいこん)
ダリアやサツマイモに見られる、
根そのものが肥大したタイプ。
暮らしの土台、体の基礎。
食事、睡眠、呼吸、生活リズム。
目立たなくても、ここが整うことで全体が安定します。
休むことは、次の芽吹きの準備
ダイコンのように太っても休眠機能が弱いものは
球根とは区別されるそうです。
ただ蓄えるだけでなく、
きちんと休む仕組みがあること。
それが、次の成長につながります。
40代の暮らしにも、
意識的に「何もしない時間」を。
それは止まることではなく、整えること。
心地よい暮らしは、土の中から始まる
球根は、環境が整わなければ花を咲かせません。
私たちも同じように、
まずは足元の暮らしを整えることが大切です。
無理に変わらなくていい。
静かに、丁寧に、自分のペースで。
土の中で育つ時間が、
これからの私を支えてくれるはずです。

