年末年始は、
一年を振り返り、
そして新しい年を迎える、
少し特別な時間です。
40代になってから、
私は「何を成し遂げたか」よりも、
どんな気持ちで日々を過ごしていたかを
大切にしたいと思うようになりました。
忙しさに追われていた頃は、
がんばることが前に進む方法だと思っていました。
けれど今は、
同じように頑張っても疲れが残ったり、
心がついてこなかったりすることがあります。
だからこそ今、
私が探しているのは
「もっと頑張る方法」ではなく、
無理なく整い続けるための考え方なのだと思います。
なぜ今、八犬伝なのか
そんな年の変わり目に、
ふと思い出したのが
『南総里見八犬伝』に登場する
「八つの徳」でした。
八犬伝に登場する八犬士たちは、
それぞれが一つずつ徳を宿しながら、
迷い、揺れ、時には立ち止まりながら
物語を進めていきます。
子どもの頃に触れたときは、
どこか「立派な人になるための教え」のように
感じていた徳目たち。
けれど40代になった今、
それらは道徳というよりも、
暮らしを静かに支えてくれる視点として
心に響いてきました。
徳目は、守るための理想じゃなくていい
仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌。
どれも美しい言葉ですが、
完璧に実践しようとすれば、
きっと息苦しくなってしまいます。
だからこのシリーズでは、
徳目を「こうあるべき姿」として扱うのではなく、
今の私の暮らしに、どう重なったのか
そんな視点で綴っていきたいと思っています。
調子のいい日もあれば、
立ち止まりたくなる日もある。
その揺らぎごと受け入れながら、
少しずつ整っていく。
それが、40代からの私時間であり、
私にとっての心地よい暮らしです。
年末年始特別企画として
このシリーズは、
年末年始の特別企画として、毎日更新・全8回でお届けします。
忙しい時期だからこそ、
長く考え込むのではなく、
一日ひとつ、物語の徳に触れる。
そんな静かな時間が、
新しい年を迎える心の準備になればと思っています。
八犬伝を深く読み解くのではなく、
日々の出来事や、
心や体の変化、
暮らしの中でふと感じたことを通して、
物語の徳が、どう私の生活に触れてきたかを
書き留めていくシリーズです。
物語は、今の私にちょうどいい
物語は、
答えを押しつけません。
だからこそ、
今の自分にちょうどいい距離で
そっと寄り添ってくれます。
40代の私時間は、
派手でなくていい。
誰かと比べなくていい。
物語の中の徳を、
暮らしのそばに置きながら、
自分なりの心地よさを育てていく。
そんな時間を、
このブログでご一緒できたら嬉しいです。
次回予告
次回から、
八つの徳の物語が始まります。
第1回は「仁」。
誰かのためだけではなく、
自分にも向けたい“やさしさ”について、
40代からの私時間と重ねながら
綴っていく予定です。

