40代に入ってから、
「肌のハリが戻りにくい」
「疲れが翌日に残りやすい」
「集中力が続かない日が増えた」
そんな小さな変化を感じることが増えてきました。
何かが大きく崩れたわけではないけれど、
回復に少し時間がかかる。
そんな体の変化に向き合う中で、
あらためて見直した食材のひとつが「卵」です。
卵が“完全栄養”と呼ばれる理由
卵は、「完全栄養食品」と呼ばれることがあります。
それは、体に必要な栄養素を
とてもバランスよく含んでいるから。
特に注目したいのは、
タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルが
ひとつの食材に、無理なくまとまっていること。
サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)が働くためには、
極端な制限よりも
“必要な材料がちゃんとあること”が大切。
卵は、その土台を静かに支えてくれます。
卵のアミノ酸バランスと40代の体
卵のタンパク質は、
「アミノ酸スコア100」と言われるほど、
人の体にとって理想的な構成です。
40代になると、
筋肉・肌・内臓の修復スピードが
少しずつ落ちてきます。
そのとき必要なのが、
消化吸収しやすく、
効率よく使えるタンパク質。
卵は、
「量をたくさん食べなくても、
ちゃんと役に立つ」
40代にやさしいタンパク源です。
脳を支えるコリンの力
卵に含まれる「コリン」は、
脳や神経の働きを支える重要な栄養素です。
集中力や記憶力、
気分の安定にも関わるとされ、
40代以降は意識して摂りたい成分のひとつ。
「頭がぼんやりする」
「切り替えに時間がかかる」
そんな感覚が増えてきたとき、
卵は静かに脳をサポートしてくれます。
ビオチンが支える、肌・髪・爪
卵黄に含まれるビオチンは、
皮膚や粘膜、髪や爪の健康に欠かせない栄養素。
40代になると、
外側からのケアだけでは
追いつかないと感じることも増えます。
ビオチンは、
細胞の代謝を支え、
「つくり直す力」を助ける存在。
卵は、美容のための特別な食品ではなく、
日常の中で、
内側から整えるためのベース食材だと感じています。
「卵は1日1個まで?」という誤解
「卵はコレステロールが高いから、1日1個まで」
そんなイメージを持つ方も多いかもしれません。
けれど最近の研究では、
健康な人が卵を1日1〜2個食べても、
血中コレステロールに
大きな影響は出にくいことが分かってきています。
大切なのは、
卵の数だけでなく、
全体の食事バランス。
揚げ物や加工食品が多い中で
卵を控える必要はありませんが、
野菜や海藻、発酵食品と一緒に
穏やかに取り入れることがポイントです。
卵の取り入れ方 ― 無理のない習慣
◎ ゆで卵を常備する
シンプルで、余計な油を使わずに済みます。
◎ スープや味噌汁に落とす
消化しやすく、体も温まります。
◎ 卵焼きは薄味で
素材の力を生かすことで、毎日でも食べやすい。
「栄養のために食べる」より、
「体が楽に受け取れる形」を選ぶこと。
それが、長く続くコツです。
私の卵習慣
私が意識しているのは、
とてもシンプルです。
・朝か昼に、卵料理を一品
・体調に合わせて、無理に食べない
・調味は控えめに
卵は主役にしなくても、
食卓にあるだけで、
栄養の土台を支えてくれます。
卵は、静かに体を立て直す存在
卵は派手な健康食ではありません。
でも、必要なものを、
必要な分だけ、きちんと届けてくれる。
40代からのアンチエイジングは、
刺激を足すことより、
材料を整えること。
今日の食卓に、
ちいさな一皿の卵を。
その積み重ねが、
サーチュイン遺伝子がよろこぶ暮らしへ、
静かにつながっていきます。

