40代女性の自然治癒力ノート― 創傷治癒という、体に備わった静かな力 ―第3回:体の中で起きていること|創傷治癒が働くとき、体の中で静かに起きていること

④【美容・健康】

40代になってから、
「夜は疲れているのに、回復した感じがしない」
そんな違和感を覚えることが増えました。

休んでいるつもりなのに、
体の奥が追いついていないような感覚。

でも、体の中では—
私たちが眠っているあいだも、
ちゃんと“治す作業”が続いていることを、
この頃になって知るようになりました。

今回は、
創傷治癒が働くとき、体の中で何が起きているのか。
少しだけ理屈を交えながら、
実感と結びつけて整理してみたいと思います。

創傷治癒は「静かなチームプレー」

創傷治癒というと、
ケガが治る場面を思い浮かべがちですが、

実際には、
・細胞の修復
・炎症の調整
・免疫の働き
・組織の再生

こうしたことが、
日常の中で絶えず行われています。

しかもそれは、
私たちが意識しないところで進む
とても静かなチームプレー。

「治そう」と思わなくても、
体は勝手に、淡々と、
修復の手順を進めているのです。

夜に修復が進む理由

創傷治癒がもっとも進みやすいのは、
夜、体が休息モードに入ったときだと言われています。

理由はシンプルで、
日中は「動く・考える・対応する」ことに
エネルギーが使われているから。

夜になると、
外への意識が静まり、
体は内側のメンテナンスに集中できる。

40代になって、
夜の回復感が薄れたと感じたのは、
「治す時間」が足りなくなっていたからかもしれません。

血流が運ぶ、治るための材料

創傷治癒に欠かせないのが、血流です。

血液は、
酸素や栄養、修復に必要な材料を
体中に運ぶ役割を担っています。

血流が滞ると、
・材料が届きにくい
・老廃物が回収されにくい

その結果、
治ろうとする力があっても、
作業がスムーズに進まなくなる。

私が「巡り」を意識するようになったのは、
回復と血流が、
思っていた以上に深くつながっていると知ったからでした。

自律神経が切り替わるとき

創傷治癒が働きやすいのは、
自律神経が休息側に切り替わったとき。

緊張が続いている状態では、
体は「今は守る・動く」ことを優先します。

すると、
修復は後回しにされやすい。

40代は、
知らず知らずのうちに
気持ちが張りつめたまま過ごしている時間が長くなりがち。

体が治る準備に入れないまま、
一日が終わっていたのかもしれません。

ホルモンが支える回復のリズム

創傷治癒には、
成長ホルモンなどの回復を支えるホルモンも関わっています。

これらは主に、
夜の休息中に分泌されるもの。

年齢とともに分泌量が変化すると、
「治るスピードが遅くなった」と感じやすくなります。

でもそれは、
能力が失われたわけではなく、
リズムが変わっただけ。

そのリズムに合わせた暮らし方が、
これまで以上に大切になってくるのだと思います。

「治しているのは体自身」

ここまで書いてきて、
私がいちばん腑に落ちたのは、このことでした。

私たちは、
治しているつもりで生活を整えているけれど、
実際に治しているのは—
体自身。

私ができるのは、
・邪魔をしない
・時間を渡す
・環境を整える

それだけ。

治癒は、
外から与えるものではなく、
内側から起きる現象でした。

睡眠改善シリーズとのつながり

睡眠を整えることが、
なぜ回復につながるのか。

それは、
創傷治癒がもっとも働きやすい条件が、
眠っているあいだにそろうから。

血流、
自律神経、
ホルモン。

すべてが、
「治す方向」に向きやすくなる時間。

このシリーズで見てきた自然治癒力は、
睡眠という土台の上で、
静かに力を発揮していました。

40代の体は、
もう無理がきかない体ではありません。

ただ、
治るための時間と環境を必要とする体になっただけ。

創傷治癒は、
今日も私たちの知らないところで、
淡々と、誠実に働いています。

その力を信じて、
整えていく。

それが、
40代からの自然治癒力との付き合い方なのだと思っています。

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