40代から変わった「温まり方」
40代に入ってから、体の温まり方が変わったと感じるようになりました。
湯船に浸かっても、少しすると手足が冷える。
布団に入っても、体の奥が温まりきらない。
疲れが取れにくく、眠りも浅い。
そんな小さな違和感が重なったとき、
「ああ、年齢とともに“回復の仕方”が変わってきたんだな」と、静かに実感しました。
そんな私に、安心感をくれたのが塩化物泉でした。
海外から注目される「Jウェルネス」と日本の温泉
前回お伝えしたように、日本の温泉文化は今、海外から
“Jウェルネス(Japanese Wellness)”として注目されています。
治療や管理を目的とする欧州のスパとは異なり、
日本の温泉は
自然の中で、自分の力を取り戻すための場所。
温熱作用、浮力、泉質ごとの成分、
そして、静かな自然環境。
それらが一体となり、心身の回復を促す文化として評価されています。
塩化物泉とは?— 冷えに寄り添う「守る湯」
塩化物泉は、
ナトリウムやカルシウムなどの塩分を含む温泉です。
入浴後、肌の表面に薄い塩の膜ができ、
体の熱を逃しにくくするのが特徴。
・湯上がり後もポカポカが続く
・冷えやすい手足が温かいまま
・外気に触れても冷えにくい
この保温力の高さこそが、
冷えを感じやすい40代にとって、心強い理由です。
科学的にも注目される温熱の力
塩化物泉の温まり効果は、
研究の面でも注目されています。
入浴による
・NK細胞(免疫細胞)の活性
・HSP70(ヒートショックプロテイン)の産生
HSP70は、
細胞の修復やストレス耐性に関わるたんぱく質で、
回復力を支える存在として知られています。
「回復に時間がかかる」と感じ始めた40代に、
そっと寄り添う仕組みだと感じました。
40代が感じやすい、塩化物泉の整いポイント
私自身が実感したのは、こんな変化です。
・冷えによるだるさが和らぐ
・関節や首まわりのこわばりが軽くなる
・乾燥しやすい肌が落ち着く
・夜まで温かさが続く安心感
とくに印象的だったのは、
「温め直さなくていい」こと。
対処するのではなく、
冷えにくい状態をつくってくれる。
それが塩化物泉の心地よさでした。
芯から温まる、静かな感覚
塩化物泉に浸かったとき、
刺激の強さはほとんど感じませんでした。
でも、時間が経つにつれて、
じんわりと体の奥まで温かさが広がっていく。
湯船を出たあとも、その感覚が続きます。
「ちゃんと守られている」
そんな安心感が、体だけでなく心にも残りました。
代表的な塩化物泉
・熱海温泉(静岡)
・城崎温泉(兵庫)
・輪島温泉(石川)
どの温泉地にも共通しているのは、
強く主張しないのに、深く残る温かさです。
冷えやすい40代に、安心できる温もりを
40代になると、
温めることは「頑張るケア」ではなく
整った状態を保つための土台だと感じます。
塩化物泉は、
静かに、でも確かに体を守ってくれる湯。
冷えが気になるとき、
回復に時間がかかると感じたとき、
自分をやさしく包みたいとき。
そんな場面で思い出したい、
40代の私にとっての“安心できる温泉”です。
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