40代に入ってから、
「何かを学び直したい」という思いが、ふと心に浮かぶようになりました。
資格が必要なわけでもなく、
今すぐ仕事に直結する目的があるわけでもない。
けれど、
この先の時間をどう過ごしたいのか、
どんな自分でありたいのかを考えたとき、
“学ぶ”という行為が、静かに気になり始めたのです。
この《40代からのライフロング・ラーニング》は、
全3回シリーズとして、
40代の暮らしに無理なくなじむ生涯学習の考え方を、
順を追って綴っていきます。
第1回となる今回は、
「何を学ぶか」より前に大切にしたい、
人生の棚卸しとしての学びについて書いてみたいと思います。
40代で「学びたい」と感じる理由
40代は、生活の土台がある程度整い、
同時に、体や心の変化を実感し始める年代です。
仕事や家庭に大きな不満はないけれど、
どこかで
「このままでいいのかな」
と感じる瞬間が増えてくる。
それは、足りないからではなく、
これまでの積み重ねを一度見直したい
という自然な心の動きなのだと思います。
40代からの生涯学習は、
新しい知識を詰め込むためのものではなく、
これまで歩いてきた人生を整理し、
これからの時間を整えるための時間。
だからこそ、
「人生の棚卸し」という言葉が、
今の学びにしっくりくるのです。
生涯学習は「がんばらない前提」でいい
若い頃の学びは、
期限や成果がはっきりしていました。
でも40代になると、
同じペースや同じやり方では、
体にも心にも負担がかかります。
・集中力が続かない日がある
・優先する役割が増えている
・疲れが回復しにくくなっている
だからこそ、
40代のライフロング・ラーニングは
「がんばらない」ことが前提。
毎日続けなくてもいい。
短時間でもいい。
生活の中に、そっと置けることが何より大切です。
ステップ1|学ぶ前に、目的を言葉にする
何を学ぶかを決める前に、
一度立ち止まって考えてみたいことがあります。
・なぜ、今学びたいのか
・学びを通して、どう感じたいのか
たとえば、
英語を学びたい → 旅をもっと楽しみたい
文章を学びたい → 自分の考えを整理したい
歴史を学びたい → 物事を広い視点で見たい
目的がはっきりすると、
途中で迷ったときに戻れる場所ができます。
40代の学びは、
正解を探すものではなく、
自分に合う形を見つけていく過程なのだと思います。
目標は「小さく、ゆるやかに」
生涯学習という言葉に、
立派な計画を立てなければ、と思ってしまいがちですが、
40代からはその逆でいい。
・1ヶ月後:触れる習慣ができている
・半年後:少しわかることが増えている
・1年後:生活の中に自然にある
このくらいの目安で十分です。
達成できない日があっても、自分を責めない。
できた日を、静かに認める。
それが結果として、
「続いている学び」につながっていきます。
学びは「自分に戻る時間」
40代の暮らしは、
どうしても外側の役割が多くなります。
仕事の自分
家族の中の自分
社会の中の自分
学びの時間は、
その役割から一度離れ、
ただの自分に戻る時間。
誰かに評価されるためでもなく、
成果を見せるためでもない。
本を数ページ読む。
動画を少し見る。
知らなかったことに触れる。
それだけで、
「私は今、自分の時間を生きている」
そんな感覚が、静かに満ちてきます。
このシリーズでは、
次回以降、
40代の暮らしに合った学び方、
無理なく続ける工夫についても触れていきます。
生涯学習は、未来のためでありながら、
今の私時間を、心地よく整えてくれるもの。
焦らず、比べず、
自分のペースで始めていきたいですね。

